名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限キリスト教史秋A名古屋 21洪 伊杓AC1301

【授業情報】

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講義概要

この講義は、近世以来の欧米世界がキリスト教と共に形成したオリエンタリズムが、アジアにおいて大日本帝国によってどのように受容され、内面化したのかを考察し、いわゆる「日本型オリエンタリズム」の誕生に日本の近代性とキリスト教がどのような関係を結んでいたのかを究明することを目的にする。そのため日本の代表的な伝統宗教である神道を近代日本人キリスト者はどのように考えたのかを類型論的・系譜学的に分析し、そのような宗教思想が社会思想とはどのような関係を結んでいるのかを考察する。そして、日本帝国が建設した植民地(朝鮮・台湾・満州など)における政治・宗教的な諸問題とキリスト教との関連性を考察することによってアジアキリスト教史を眺める視野と分析能力を体得する。



【学習到達目標】

日本キリスト教史の観点から日本帝国がもたらした近代性の特殊性を把握するため関連した先行研究を踏まえた上、まだ扱われていない史料や文献を分析する練習を行う。そして帝国膨張に伴い、日本の近代性と接合、交錯、衝突した朝鮮、台湾、満州などの植民地キリスト教の諸相を分析し、現代東北アジアにおける情勢とキリスト教との関係と意義を再発見することができる。



履修上の注意

・受講生には、常識や先入観を批判的に問い直す姿勢と積極的な授業参加(参考文献による復習を含め)を期待したい。
・質問は、基本的にメール(アドレスは、授業にて指示)で行うが、授業中にも積極的に質問し、討論することが望ましい。



【事前準備学習】

授業中に取り上げる事典類や参考文献などを用いての復習を中心とするが、詳細については授業内に説明する。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『帝国の神道とキリスト教:近代日本キリスト者の神道理解と社会思想』 洪伊杓 新教出版社 2026年
『近代日本とキリスト教思想の可能性─二つの地平が交わるところにて』 芦名定道 三恵社 2016年
『東アジア・キリスト教の現在』 芦名定道 三恵社 2018年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

レポートによる(2−3回程度の小レポートと学期末レポートを含み、講義内容の理解と、それとの関連における問題の展開を問う)。
 レポート内容についての相談は、個別に行う。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11.オリエンテーション・近代日本とキリスト教 :帝国主義時代における欧米のオリエンタリズムが近代日本に与えた影響
22.「内地人」の誕生とその意味 :「マージナリティ」(Marginality)概念を踏まえて考察
33.「土人」の誕生とその意味:「土人」という近代差別用語から考察
44.神道とキリスト教の関係史 : 先行研究など現在までの研究動向を考察
55.近代日本人キリスト者の神道理解(1): 高橋五郎、松山高吉など神論的理解を考察
66.近代日本人キリスト者の神道理解(2): 海老名弾正のロゴス・キリスト論的理解を考察
77.近代日本人キリスト者の神道理解(3): 渡瀬常吉、大谷美隆などの三位一体論的理解を考察
88.大正デモクラシー世代の神道理解: 吉野作造、柏木義円、中島重、賀川豊彦などの神道理解
99.神道理解をめぐる近代日本キリスト者の社会思想の衝突と対立
1010.共産主義とキリスト教: 共産主義に対する日本・韓国キリスト教の態度
1111.関東大震災とキリスト教: 日中韓のキリスト者はどのように関東大震災を認識し、対応したのかを考察
1212.戒厳とキリスト教: 日本、台湾、韓国における戒厳の歴史とそれに伴うキリスト教の認識と対応を考察
1313.平和主義とキリスト教 : 日本及び東アジアにおけるキリスト者の平和主義を考察
1414.アジア共同体の可能性とキリスト教: 新しい共同体構築を模索するアジアにおけるキリスト教の使命と可能性を考察
1515.まとめと総括およびレポート等に関する解説
1616.試験期間