【講義概要】
古代の中国人は書物に対し異常なほど畏敬していた。そのため、歴代の王朝の支配者たちは熱心に読書を奨励した。隋代以後、科挙試験の制度が確立された、人々がさらに読書に情熱を注いだ。しかしながら、その一方支配者たちは書物の不思議な力を恐れていた。秦の始皇帝は思想統一するために焚書の政策を実施した。以後、歴代王朝の支配者たちは焚書を繰り返した。焚書の結果、書物がほとんど散逸された。となると、彼らはまた書物を収集し始めた。それはすなわち「集書」である。その政策も繰り返された。漢代では、「集書」の結果、秦の始皇帝の「文字統一」の政策のため、秦以前の書物は読めない文字が随所にあった。そのために、中国最初の字典『説文解字』が誕生された。また、それと同時に、校勘(校正)学、版本学、注釈学、図書の分類法などの学問も発生された。また、焚書の結果、大量な書物が永遠に逸失された。それを補うために多くの偽書が現れた。中国の書物の中に七割を占めるとも言われる。そのため、清代までは偽書を見出す「辨偽」という学問も生まれた。なお、宋代に印刷術が普及され、書物が商品化された。従って一般の人々も書物を大量に持つことができた。そこで蔵書家も現れた。中国の文化がこのように紆余曲折を経って、発展、そして普及されたのである。
【学習到達目標】
この授業を通じて、焚書から集書までの繰り返し、さらに校正、注釈、句読などの書物の整理を経て、中国人が如何に書物の文化を否定しながら、再認識して発展してきたのかを勉強することによって、中国文化の発展の深層を認識してもらう。
【履修上の注意】
1.教科書を購入すること。
2.欠席が三分の一(5回を含めて)になると、失格すること。
【事前準備学習】
1.事前に予習すること。わからないことがあれば授業で質問すること。
2.毎回出席票に受講の内容を簡単にまとめること。
先生はそれを回収してチェックしたうえで、平常点として記入する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | 『中国人と書物』 張小鋼 あるむ出版 2005年 |
| 参考書 | その都度配布する。
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| 指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
1)授業に積極的に参加すること。(平常点20%)
2)レポート(80%)
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | 1.授業についての説明。アンケート「あなたが書物に対する思い」。 | |
| 2 | 2.序章:中国人が書物に対する思い。 | |
| 3 | 3.第1章:読書-1 | |
| 4 | 4.第1章:読書-2 | |
| 5 | 5.第2章:焚書-1 | |
| 6 | 6.第2章:焚書-2 | |
| 7 | 7.第3章:集書-1 | |
| 8 | 8.第3章:集章-2 | |
| 9 | 9.第4章:校書 | |
| 10 | 10.第5章:注釈 | |
| 11 | 11.第6章:句読 | |
| 12 | 12.第7章:刻書 | |
| 13 | 13.第8章:刻書 | |
| 14 | 14.第9章:偽書 | |
| 15 | 15.レポート課題を完成、提出。 | |
| 16 | 16。定期試験。 | |