名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限(他学科履修)国際会計論春A名古屋 23久保田 良貴

【授業情報】

表示する



講義概要

本講義「国際会計論」では、国際財務報告基準(IFRS)を中心に、国際的な会計の考え方や仕組みを学びます。グローバルに事業を行う企業にとって、世界で共通のルールに基づいて財務情報を提供することがとても重要です。特に、投資家や他の利害関係者にとって、同じ基準の下で国際比較できる財務情報を求めることが増えています。この講義では、簿記の基本的な知識を元に、IFRSの考え方や、国内会計基準との違いを学び、国際会計の特徴や課題についても考えていきます。
前半の講義では、IFRSを学ぶ意味やその特徴、IFRSを管理するIFRS財団やIASB(国際会計基準審議会)の組織について学びます。その後、IFRSがどのように会計基準を決め、企業の経営や投資家のためにどのような情報を提供しているのかを学びます。また、日本の会計基準とIFRSとの違いについても学び、世界各国でのIFRSの導入状況について理解を深めます。
中盤では、IFRSに基づいた財務諸表の作り方や、どういった情報をどのように表示するか、という実際的な部分に進みます。具体的には、在庫(棚卸資産)や固定資産、無形資産、リース取引、金融商品などの計算方法や収益認識、減損会計(資産価値が減ること)や税金の計算方法、企業結合(企業が合併すること)についても学びます。日本基準や米国基準とIFRSの違いを理解し、IFRSの特徴をわかりやすく把握できるようになります。
終盤では、IFRSの未来や、企業が社会的な責任を果たすための新しい基準を作る動きについても学びます。国際的な会計基準がどのように進化していくのか、そして企業が社会的なニーズに応じてどう対応していくべきかを考えます。最終的には、IFRSが企業経営や利害関係者にどのように影響を与えるのかを学び、実際の企業例を通じて、自分の意見を持ち、判断できる力を身につけることが目標です。
なお、この授業は、本学のディプロマ・ポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち「実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考える」能力を養うことを主な目的としています。



【学習到達目標】

1. IFRSの基本的な概念と枠組みを理解する
IFRS財団の組織、概念フレームワーク、原則主義の特色を把握し、日本基準や米国基準との相違点を説明できるようになる。
2. 主要な会計処理を体系的に把握する
棚卸資産、固定資産、収益認識、リース、金融商品など主要論点を学び、IFRS基準に基づいた会計処理および開示を理解する。
3. グローバル視点での財務報告を考察できる
国際会計の最新動向(サステナビリティ開示など)を踏まえ、企業経営や投資家にとってのIFRSの意義や課題を総合的に論じられるようになる。



履修上の注意

1. 前提知識: 本講義は簿記の基本的な仕訳・勘定科目の理解がある程度確立している学生を想定しています。日本基準による会計処理の基本的な流れを把握していることが望ましいです。
2. 演習・事例研究: IFRSに関する具体的な実務事例や数値例について分析する機会があります。単なる知識詰め込みではなく、実際の企業事例を検討する姿勢が重要です。
3. 遅刻・欠席に注意:本講義は段階的に内容が難しくなるため、一度欠席すると理解が遅れやすくなります。やむを得ない事情の場合は、早めに学習仲間や担当教員から内容を補填しましょう。私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもあるので、注意してください。



【事前準備学習】

事前学習: 各回の範囲に相当するテキストの該当章・節を目を通し、概念フレームワークやIFRS財団の仕組みなど主要キーワードを把握しておくと、講義の理解が進みやすくなります。また、日頃から国際的な企業の財務報告やニュースをチェックし、実務でIFRSがどのように利用されているか感覚を養ってください。
事後学習: 講義後はテキストの練習問題に目を通し、学んだ理論と実務事例をしっかり結びつける復習を行いましょう。特に、日本基準との違いについては、論点ごとに簡潔にまとめておくと理解が深まります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『IFRS会計学基本テキスト〈第7版〉』 橋本尚・山田善隆 著 中央経済社 2022年
『IFRS会計学基本テキスト〈第7版〉』は、IASBの概念フレームワークやIFRS財団の組織、各論点の会計処理や日本基準との相違点まで幅広くカバーしています。章末に練習問題や解説が充実しており、理論と数値例を交えながらIFRSの特徴を理解できる構成です。最新の基準改訂やIASBの動向も適宜反映されており、学習・演習の両面で活用できます。
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

1. 演習課題・分析レポートの提出(60%)
IFRSに対する理解度を確認するための課題や、IFRSの基本概念や各論点の会計処理、日本基準との相違点などを確認するためのレポートを出題します。
2. 平常点(40%)
授業への参加態度や質疑応答への積極性などを総合的に判断します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション
2IFRS導入の背景と国際会計の意義
3会計の国際化とグローバルスタンダード
4IFRS財団とIASBの組織構造
5IFRSのデュー・プロセス
6概念フレームワークの基本構造
7IFRSの原則主義と公正価値測定の考え方
8IFRS財務諸表の構成と表示方法
9会計方針の変更と会計上の見積りの変更
10収益認識の概要とIFRS第15号の考え方
11棚卸資産のIFRS処理
12有形固定資産のIFRS処理
13無形資産の認識と減損会計
14リース取引と売却目的非流動資産の取り扱い
15IFRSの将来像とISSBによるサステナビリティ開示基準
16定期試験期間