【講義概要】
現代メディアに現れるさまざまな「国際報道」を素材として、私たちの今生きる〈世界〉とは何かを考えていきます。
パンデミックが起こるほどにグローバリズムの時代を迎えている世界はいったいどのように形成されてきたのでしょう? その歴史と様々な文明論的視野を踏まえた〈現代世界の諸問題〉を考えざるをえない状況に私たちは直面しています。
WHOがパンデミックを議論すると同時にインフォデミック(infodemic)への注意喚起を呼び掛けた(それについての議論も多々生じていますが)のと同様に、そこでグローバルに物事を考えていくためには、「ファクト」に自らの思考を引き寄せつつながら多重多層の「ファクト」を受容していく柔軟な「知性」が求められています。
この講義では、具体的な日々の「国際報道」を分析していくとともに、「現代世界」のイメージの原型を構築してきた「大英帝国」の形成と崩壊の基本的な諸問題を、BBC/The Open University 制作『Empire 大英帝国の功罪』(2012年)全5巻とエマニュエル・トッド『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』(2024)を素材にして概観していきます。
【学習到達目標】
学生は、「大英帝国」の形成と崩壊についての基本認識を培いつつ、〈現代世界イメージ〉のコモンセンスを構築します。
【履修上の注意】
ニュース報道へのリテラシーを身につけるよう心がけて下さい。
【事前準備学習】
事前に提示する資料をよく読み、講義では映像資料を多用するので関連映像も丹念に余念無く復習に励んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | 『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』 エマニュエル・トッド(大野舞訳) 文藝春秋 2024 『『Empire 大英帝国の功罪』(2012年)全5巻日本語字幕版』 BBC/The Open University 制作 丸善出版映像メディア部 2012 『Empire 大英帝国の功罪』(2012年)全5巻日本語字幕版は講義で提供します。 |
| 参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
| 指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
出席・小レポートの提出など平常点を総合して評価します。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | はじめに | |
| 2 | 世界・国際・グルーバル―現実世界のイメージの形成 | |
| 3 | 大英帝国の功罪(1)覇権の味 | |
| 4 | 大英帝国の功罪(2)英国式生活を求めて | |
| 5 | 大英帝国の功罪(3)フェアプレー精神 | |
| 6 | 大英帝国の功罪(4)富の追求 | |
| 7 | 大英帝国の功罪(5)帝国の功罪 | |
| 8 | 「西洋」とは何か?(『西洋の敗北』第4章) | |
| 9 | 自殺幇助による欧州の死(『西洋の敗北』第5章) | |
| 10 | 「国家ゼロ」に突き進む英国(『西洋の敗北』第6章) | |
| 11 | 北欧(『西洋の敗北』第7章) | |
| 12 | 米国の本質(『西洋の敗北』第8章) | |
| 13 | ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す(『西洋の敗北』第9章) | |
| 14 | ワシントンのギャングたち(『西洋の敗北』第10章) | |
| 15 | 「その他の世界」がロシアを選んだ理由 | |
| 16 | まとめの試験 | |