【講義概要】
古代の中国人は書物に対し異常なほど畏敬していた。そのため、歴代の王朝の支配者たちは熱心に読書を奨励した。隋代以後、科挙試験の制度が確立された、人々がさらに読書に情熱を注いだ。しかしながら、その一方支配者たちは書物の不思議な力を恐れていた。秦の始皇帝は思想統一するために焚書の政策を実施した。以後、歴代王朝の支配者たちは焚書を繰り返した。焚書の結果、書物がほとんど散逸された。となると、彼らはまた書物を収集し始めた。それはすなわち「集書」である。その政策も繰り返された。漢代では、「集書」の結果、秦の始皇帝の「文字統一」の政策のため、秦以前の書物は読めない文字が随所にあった。そのために、中国最初の字典『説文解字』が誕生された。また、それと同時に、校勘(校正)学、版本学、注釈学、図書の分類法などの学問も発生された。また、歴宋代に印刷が始まり、書物が商品化された。一般の人々も書物を大量に持つことができた。そこで蔵書家も現れた。
【学習到達目標】
この授業を通じて、茶やチャイナドレスや中華料理などの事柄より、人間と書物との関係という独特な視点から、中国文化の性格を深く理解してほしい。また、比較文化の視点から、日中の異同を明らかにしてほしい。
【履修上の注意】
1) 教科書を必ず購入してください。
2) ノートを必ず取ってください。定期的に回収する。
【事前準備学習】
1)事前に予習すること。
2)分担する課題を準備すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | 『中国人と書物』 張小鋼 あるむ出版 2005年 |
| 参考書 | その都度配布する。
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| 指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
1)授業に積極的に参加すること。(平常点20%)
2)レポート(80%)
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | アンケートの結果を分析しながら、この授業の進め方を説明する。 | |
| 2 | 書物の成立についての概説。 | |
| 3 | 序章:張良の話。 | |
| 4 | 第一章「読書」。課題1:日本における読書 | |
| 5 | 第二章「焚書」。課題2:日本における焚書 | |
| 6 | 第三章「集章」。課題3:日本における集書 | |
| 7 | 第四章「校書」。課題4:日本における校書 | |
| 8 | 第五章「注釈」。課題5:日本における注釈 | |
| 9 | 第六章「句読」。課題6:日本における句読 | |
| 10 | 第七章「刻書」。課題7:日本における刻書 | |
| 11 | 第八章「偽書」。課題8:日本における偽書 | |
| 12 | 第九章「蔵書」。課題9:日本における蔵書 | |
| 13 | 第十章「余話」 | |
| 14 | 終章:「中国文化の特質」。 | |
| 15 | 中国の書物の現状と将来。レポート提出。 | |
| 16 | 定期試験期間 | |