【講義概要】
日本の歴史や文化は、周辺のアジア諸国・諸地域との接触のなかで育まれてきた。日本・日本人の歴史を考えるうえで「アジア」との交流と相互影響の考察は欠かせない視点であり、現代の複雑な国際関係を理解するためにも、過去のアジア交流の歴史についての正確な理解が必要である。本講義では、前近代における日本とアジア諸国・諸地域との交流の歴史を東アジアから東南アジアにまたがる環シナ海文化圏の広がりのなかで考察・理解する。
なお、本講義では、国際文化学部ディプロマ・ポリシーの以下の能力の獲得を目指す。
①日本および世界の各地域の文化・歴史・社会・政治・経済などを十分に理解し、グローバル社会における多文化理解ができている。
②国際社会における文化的・歴史的・社会的・政治的・経済的な対立の構造を理解し、その解決のための行動のあり方を考察することができる。
⑤多文化共生社会における豊かな許容性を理解し、協働の精神をもってその実現へ向けての考えを整理し、他者に対して説明することができる。
⑥国際社会の一員として、十分な国際理解のもとに、国際交流活動に参画することができる。
⑦「敬神愛人」の精神が国際社会・多文化共生社会の中で重要な実践課題であることを自覚し、地域との協働や他者理解の必要性をよく理解している。
【学習到達目標】
前近代における日本とアジア諸国・諸地域との交流の歴史を理解し、アジア世界における日本の位置づけを史的背景をもとに考察することができる。
【履修上の注意】
授業への出席に加えて、プレゼンテーションやディスカッションへの意欲的な取り組みを評価します。
出席が規定に満たない場合は、失格となります。
授業は対面授業を基本とし、場合に応じて非対面授業を柔軟に実施します。非対面授業は、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。
【事前準備学習】
各回ごとに授業ノートをとって学習事項を復習し、次回のテーマについて予習をしてくること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | 『世界史の中の戦国大名』 鹿毛敏夫 講談社 2023 |
| 参考書 | 『史跡で読む日本の歴史8―アジアの中の日本―』 服部英雄 吉川弘文館 2010 『世界史のなかの戦国日本』 村井章介 筑摩書房 2012 |
| 指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
課題およびレポート60% 授業態度40%
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | 歴史の常識を疑う | |
| 2 | 室町将軍・守護大名と明王朝 | |
| 3 | 明朝にとっての戦国大名 | |
| 4 | 硫黄輸出と鉄砲生産 | |
| 5 | 戦国大名の東南アジア外交 | |
| 6 | 16世紀日本の「地域国家」外交権 | |
| 7 | 戦国大名・統一政権の対ヨーロッパ外交 | |
| 8 | 戦国日本のコスモポリタン・シティー | |
| 9 | 「唐人」と「キリシタン」 | |
| 10 | 豪商と戦国大名・豊臣政権 | |
| 11 | 東南アジア貿易豪商の誕生 | |
| 12 | 日本と世界をつないた国際人たち | |
| 13 | 「天下統一」に矛盾するアジアン大名の存在 | |
| 14 | 徳川政権の世界戦略 | |
| 15 | 「世界史の中の戦国大名」の精神性 | |
| 16 | 定期試験期間 | |