【講義概要】
整形外科学と理学療法学は切っても切れない関係にある。現在理学療法士は理学療法の提供では開業権が認められておらず、法的にも医師の指示の元、理学療法を提供する立場となる。よって必然的に就職先は病院、クリニックが多くなり、統計に寄れば全体で6割を超える理学療法士が就職している。特にクリニックに就職する多くの理学療法士が、整形外科を専門とする診療所の門をくぐることになる。そのため特に整形外科についての幅広い知識が必要になる。また例え介護の現場に身を置くことになっても、デイサービスにおける運動指導の実行や、はたまた転倒、骨折などの緊急時対応においても、整形外科知識は不可欠なものと言える。
理学療法は運動器障害のみならず、心臓、呼吸器などの内部障害も取り扱う。内臓障害にも関わる、身体の機能と活動に関係し、運動器疾患を扱う整形外科学は特に密接にかかわる学問の一つである。
講義に際しては、整形外科の各分野を網羅するが、将来を見据え重点項目を特に強調する。それぞれの項目で、実臨床の場においても、患者の状態からその疾患状況を類推し、状況を捉え、臨床的背景において理学療法を指示する立場の医師との議論が可能になるのが理想である。
※教員の実務経験; 整形外科医師
※実務経験に基づいた教育内容;
渡邊宣之は整形外科勤務医として手術および外来の臨床業務に30年以上従事。直近の10数年で膝及び股関節手術の執刀数1000件以上。傍ら人工骨頭など外傷手術の指導も1000件以上行ってきた。手術の傍ら、外来にて日々保存的治療にも従事しており、また大学病院を初めとする総合病院での実務経験が殆どであり、他科との連携も日常的に行ってきた。救急業務にも従事してきた。
また術後の理学療法においては理学作業療法士とディスカッションを重ね、定期的に勉強会も行ってきた。このような広汎な実務経験に基づき、整形外科を講義したい。
【学習到達目標】
整形外科学は運動器疾患を診断、加療する学問である。運動器の構造、機能を理解するのが基本となる。そのうえで、理学療法に関わる整形外科疾患への造詣を深め、そのアプローチ、その理学療法学的評価並びに治療法を理解することを目標とする。
【履修上の注意】
各運動器の構造と機能とその病的状態を理解するために解剖学の基礎知識が必要不可欠である。 1年次に履修した解剖学の復習を行っておく事。また、基本的な生物学の知識を十分たらしめること。
講義中の私語は厳禁、学生諸氏からの質問は質問を募ったタイミングで基本受け付ける。また講義中に向けられた質問には積極的に参加すること。
スマートフォンの使用は小テスト回答時のみにとどめること。ネット検索を行う場合はノートをとり授業後に行う事。
シラバスは社会情勢や授業の進行状況によって変更になる可能性がある。
評価方法の特に配分は授業態度などで変更される可能性がある。
質問等で教授室を訪れる場合は事前に在室を確認すること。
定期試験を課すが、授業は欠席6回で受験資格を失う。なお遅刻早退は0.5回欠席とカウントする.
【事前準備学習】
筋肉、骨格、神経の解剖をあらかじめ予習してくること。 教科書の単元毎に講義は進めるので該当する箇所を予習することが望ましい。授業中に小テストの形で要点を復習する時間を設ける。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | 『PT・OTの整形外科学』 池田浩、高平尚伸 文光堂 2022 本教科書に沿って授業を展開するので、確実に持参されたい。 |
| 参考書 | 『図解 整形外科 第3版』 久保俊一 金芳堂 2017 『標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 整形外科学 第5版 (標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野)』 奈良 勲, 鎌倉 矩子 医学書院 2022 図解 整形外科学 金芳堂は昨年度シラバスまでの教科書である。
標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 整形外科学 第5版 (標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野)は参考資料である。
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| 指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験及び、授業態度や小テストから評価する。 定期試験70%、その他の成績30%を予定する。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | 整形外科とは 運動器の構造と機能 | |
| 2 | 運動器疾患に対する診断方法と治療法 | |
| 3 | 骨関節の外傷 | |
| 4 | 脊髄損傷 | |
| 5 | 関節リウマチ | |
| 6 | 骨代謝疾患 | |
| 7 | 骨軟部腫瘍 | |
| 8 | 手関節及び手指と四肢末梢と循環障害 | |
| 9 | 肩関節と肘関節 | |
| 10 | 脊椎疾患 | |
| 11 | 股関節及び大腿 | |
| 12 | 膝関節及び下腿 | |
| 13 | 足関節及び足部、スポーツ外傷と障害 | |
| 14 | 小児整形外科 | |
| 15 | まとめ | |
| 16 | 定期試験期間 | |