【講義概要】
本講義では、デジタルファブリケーションについて理解する。従来のものづくりとは異なり、コンピュータに接続された工作機器などを用いて素材を加工することで、個人による製造も可能となった。ITの技術進歩に伴い、3次元のモデリングやそれらに関するソフトウェアや出力技術も広く利用されるようになっており、ビジネスにおいても、企画や施策での活用や実際の商品としても3Dプリンターが利用されている。講義内では、デジタルファブリケーションに利用される3Dプリンター等を用いて、実際に設計物を制作することによって理解を深める。前半では、ものづくりのための3Dをモデリングするために、3DCADソフトウェア、3Dプリンター、3Dスキャナの技術を習得する。後半では、3Dモデリング技術を用いて課題作品を制作することによって、デジタルファブリケーションによるものづくりについて理解する。
本講義は、経営情報学科のディプロマ・ポリシー【知識・技能】のうち、「修得した知識や技能を活用して、経済社会の各分野において革新を担うことができる能力を身につけることができる」ことを主な目的としている。
【学習到達目標】
・デジタルファブリケーションの環境を理解できる。
・3Dモデリングの技術(3DCADによる設計とモデリング、3Dスキャナとデータ処理、3Dプリンターによる出力)を理解し、その技術活用ができる。
・デジタルファブリケーションにより、自分の企画した設計物を提案することができる。
【履修上の注意】
・3Dモデリングには、PC教室で実施しますが、自分のノートPCを利用したい場合は持参すること。
・3Dモデリングや3Dプリンターによる出力には時間がかかるため、授業以外での時間帯に作業を行う可能性もある。
・設置機器に利用可能台数に制限があるため、いくつかのグループに分け、グループでの作業を行うこともある。
・自宅で課題に取り組む場合は、3Dモデリングソフトウェア(Fusion 360)を各自のパソコンにインストールしておくこと。(詳細は1回目の講義で説明する。)
【事前準備学習】
事前学習
・前回までの演習課題を復習しておくこと。
事後学習
・毎回の演習課題に取り組むこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
| 教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
| 参考書 | 『Fusion360操作ガイド ベーシック編: 次世代クラウドベース3DCAD (2023年版)』 三谷大暁、別所智広、坂元浩二 カットシステム 2023年 『3Dプリンター活用技術検定 公式ガイドブック[改訂版]』 一般社団法人 コンピュータ教育振興協会 日経BP社 2020年 |
| 指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・課題提出(50%)、授業態度(30%)、制作作品と発表(20%)
・提出課題ごとに加点する。提出期限に遅れると半分の点数になる。
・出席重視の講義であるため、欠席は3回までとする。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | デジタルファブリケーションとは | |
| 2 | 3Dモデリング・3Dプリンターの基礎 | |
| 3 | 3Dモデリングの基礎モデル前半 | |
| 4 | 3Dモデリングの基礎モデル後半 | |
| 5 | 3Dモデリングの出力と3Dデータ | |
| 6 | 3Dモデリング応用 | |
| 7 | 3Dプリンターによる出力 | |
| 8 | デジタルファブリケーションの活用 | |
| 9 | 課題制作(1)企画・目標設定 | |
| 10 | 課題制作(2)設計・デザイン | |
| 11 | 課題制作(3)モデリング(基本) | |
| 12 | 課題制作(4)モデリング(応用) | |
| 13 | 課題制作(5)モデリング(出力) | |
| 14 | 課題制作(6)プレゼンテーション準備 | |
| 15 | 総括(プレゼンテーションと相互評価) | |
| 16 | 定期試験期間 | |