【講義概要】
家庭科は、特に正解のない科目であり、また、自分が毎日の生活の中で、より良い生活を送ることができるように自分の生活の中から振り返って学んでいくものである。また自分が、家族の一員として何ができるのか、それぞれの家族の役割を考えて行動できるように児童に考えさせ、さらには考えるだけでなく実践までさせるようにする。
衣・食・住の中で、児童が自ら活躍できる事は様々である、個人の能力に見合った内容でまずはお手伝いをするという観点からできることを探らせるようにする。また、近年は幼少期からの金融教育が取り上げられている。成人年齢の引き下げにより、高校生でも様々な契約ができるようになり、それに伴って悪徳商法による被害が増大することが懸念されている。これまでの日本はお金に関することを子どもが関わるのをタブーとしてきたが、これからは積極的にお金の話をして、金銭感覚を養うことが大切である。まずはお小遣い帳などから始め、悪徳商法の実例を示して成人になった際に被害に遭わないように教えていく。
【学習到達目標】
・手縫いで袋物を作れるようになる
・ミシンの取り扱いを知る
・包丁などの調理器具を正しく取り扱えるようになる
・洗濯物をきちんと畳めて可続けることができる
・家の中の掃除の仕方や片付けができる
・お金の管理ができるようになる
・自分の周りに悪徳商法がないかを考えられる
【履修上の注意】
児童の家庭環境によって、様々な事例が生じてくると考えられる。また、日頃からお手伝いをしている子どもやほとんど何もしていない子どもでの差も生じてくる。そのためどの子も同じように出来ると考えずに、家庭環境によって嫌な思いをすることや不快に感じる児童がいないような配慮が大切である。自分の育った家庭を中心に考えないようにすること。
【事前準備学習】
まずは、自分が何ができているのかを考えて、自分ができないことや知らないことを確認して練習や知識を得ておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中は積極的に発言しているか、また、グループでの討論では自分の意見が言えているかを評価の対象とする。レポート課題については、内容が適切であり、文章の構成がしっかりしており、論点がはっきりしていて自分の意見がきちんと述べられているかを評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション 家庭科授業で心の残っていること | |
2 | 指導要領の改訂によるこれまでの内容との違い | |
3 | 被服分野 手縫いで袋を作ってみよう動画撮影 | |
4 | 被服分野 前回の動画を見て注意点を討論する | |
5 | 被服分野 ミシンの取り扱いを知る 直線縫いをする | |
6 | 被服分野 ミシンを取り扱う際の注意点を考える | |
7 | 食分野 茹でてみよう(青菜、じゃがいも、卵 など) | |
8 | 食分野 出汁を取ろう(鰹節、昆布、煮干し) | |
9 | 食分野 ご飯と味噌汁を作ろう | |
10 | 食分野 簡単なおやつを作ろう | |
11 | 食分野 パーティー料理を考える 食材と調理方法を考える | |
12 | 食分野 前回に計画した調理をする | |
13 | 住分野 自分にできる掃除や片付けを考える | |
14 | 消費生活 契約とはなんだろう | |
15 | ユニバーサルデザインを取り得れた家庭科の授業の考案 | |
16 | 定期試験期間 | |