【講義概要】
小学校家庭科の授業を行うにあたって、様々な方法で授業が考案できるようになるために知識と手法を身につける授業である。色々な家庭科の授業実践を提示し、それを体験することによって児童にわかりやすいかどうかを確認する。その後、様々な指導方法で、児童が興味を持つ指導方法を討論し、指導方法を提案できるようにする。自分で考案した模擬授業の指導案を作成し、その作成した指導案に沿って、実際に学生同士で授業を行い、授業を受けた学生による批評を聞き、その意見に対して教師役と学生役での討論を行うことにより、授業が指導案に示された通り円滑に行われ、目的を授業時間内に到達することができるような知識と技術を修得する。授業形式として講義だけの形式に捕われず、授業形態がアクティブラーニングでおこなえ、さらにはICTの活用も加えるように工夫を凝らすことも視野に入れる。授業中は教諭と児童の間で意思の疎通が図られ、児童が積極的に授業に参加できるような授業実施が出来るような力量を身に付ける。
また、指導案作成においては自分がこれまでに受けてきた小学校から高校までの家庭科授業を思い出し、どのような授業が理解しやすいかを考えて指導案を作成すること。生徒が自ら考えることができるように知識を与え、教諭の意見を押し付けないように配慮できるようにする。
【学習到達目標】
1.小学校家庭科の指導要領の記述を理解し、家庭科教科書の内容を把握することにより教科書の内容を説明できるようになる。
2.指導要領にある単元の目的に沿った指導案を作成することができるようになる。
3.自分あるいはグループで協力して作成した指導案の目的が達成できる手法を用いて授業実践ができる。
4.授業後に評価が出来るような授業計画を立てることができる。
【履修上の注意】
遅刻や欠席をせず、将来、教員となる人材としての受講態度を示すこと。学生の立場で物事を見るのではなく、あくまでも教員として、どのように振る舞うのが良いかを考えて、指導案の作成や授業を行うこと。
課題などの提出物は期日を守り、課題を作成するにあたり与えられた条件をきちんと守ること。
【事前準備学習】
シラバスを読み、授業内容について確認をすること。指定された教科書を授業の際に持参し、事前に目を通しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新編 新しい家庭』 東京書籍 令和6年 『わたしたちの家庭科』 開隆堂 令和6年 |
参考書 | 子どもが生きる家庭科 開隆堂 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
レポート(50%):家庭科の内容を深く理解し、その内容について自分の意見を持ち正しく論述できているか。断片的な知識を切り貼りするのではなく、文章の構成がしっかりとしており、その中で自分自身が考えて課題に対して意見をはっきり述べているかを重要視する。
成果発表(50%):授業の目的が明確に示された指導案を作成していること。授業は様々な手法を用いて児童の興味を引き、積極的に授業に参加させようとしているのかを評価観点とする。又、他の学生の授業を受けることにより、その授業が単元目標に対して的確であり、授業の進行も不備がないか指摘できることも、授業への積極的に参加したとして評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 家庭科教科書の内容全体を把握する | |
2 | 指導要領における各単元目標を理解する。 | |
3 | 授業実践例の紹介1 食分野 | |
4 | 授業実践例の紹介2 子どもの遊び | |
5 | 授業実践例の紹介3 被服分野 | |
6 | 授業実践例の紹介4 消費生活分野 | |
7 | 指導案の作成(チームでの作成)1 | |
8 | 指導案の作成(チームでの作成)2 | |
9 | 指導案の作成(チームでの作成)3 | |
10 | 模擬授業体験1 、模擬授業を行う。 | |
11 | 模擬授業体験2 、模擬授業を行う。 | |
12 | 模擬授業体験3、模擬授業を行う。 | |
13 | 模擬授業体験4、模擬授業を行う。 | |
14 | 教材研究 | |
15 | 評価基準の検討 | |
16 | 定期試験期間 | |