名古屋学院大学シラバス


                シラバス

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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限【教養】哲学秋A名古屋 21横路 佳幸AN1301

【授業情報】

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講義概要

この講義では、哲学上の様々なトピック(義務、寄付、肉食、中絶、人間、科学技術、コミュニケーション、知識など)を具体的な問いとしてまとめ、毎回一つずつ、問いの応答に取り組む。特に、哲学的なテキストや事例・実験を読み解くことで、道徳的ジレンマや社会問題、哲学的パラドクスを知り、それに対する自分の考えを明確に表現する方法を学ぶ。この講義を通して、問題の本質を見抜く分析力と、常識や前提を疑う批判精神を養い、自分自身や社会と向き合うための構えを身に付ける。
講義は、担当者による問題提起とレクチャーをもとに進行する。ただし、毎授業冒頭で、皆さんからもらったミニッツペーパーの一部を紹介するとともに、それにどのように応答すべきかを皆さんと一緒に考える。



【学習到達目標】

・道徳的ジレンマや社会問題、哲学的パラドクスを知り、なぜそれが「問題」なのかを理解し、当事者になったつもりで「どうすればよいか」を考えることができる。
・自分で考え抜き自ら調べることで、常識を疑う哲学的思考を身に付け、自分なりの意見や反論を表明できる。
・複雑な問題を整理し筋道立てて説明する論理的思考に親しみ、哲学以外の事柄でも丁寧な分析を行う能力を養う。



履修上の注意

この授業は、対面形式の授業を実施する。
毎回の授業に関する詳細な内容は、事前に教員からアナウンスされるので、よく確認してください。



【事前準備学習】

各回の授業テーマについて自分なりのメモを準備してから授業に臨んでください。授業後は、授業中に登場した議論や考えに対する疑問点や批判意見を述べるミニッツペーパーを提出してください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書は指定しない。講義のなかで適宜資料を配布する。
参考書講義のなかで適宜紹介する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

毎回のミニッツペーパーの点数(50点)と期末試験(50点)の合計点から評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション:常識を疑う学問としての哲学?
25人の命を救うためなら無実の1人を殺しても許されるだろうか?
3飢餓や貧困で苦しむ人々を救うのは義務なのだろうか?
4牛や豚の肉が食卓に並ぶことは本当に問題ないのだろうか?
5悪くない差別はあるだろうか?男女差別はなぜ悪いのだろうか?
6中絶は単なる医療行為か、殺人のどちらなのだろうか?
7友人の自殺を止めるべきだとしたら、それはなぜだろうか?
8私はずっと私なのだろうか?(1)――人の同一性
9私はずっと私なのだろうか?(2)――心と身体
10最新の科学技術に私たちはどう向き合うべきだろうか?
11科学を否定する人々に私たちは何が言えるだろうか?
12私たちの会話はなぜすれ違うのだろうか?(1)――意味論
13私たちの会話はなぜすれ違うのだろうか?(2)――語用論
14この世界はすべて夢にすぎないのだろうか?(1)――懐疑論
15この世界はすべて夢にすぎないのだろうか?(2)――知識
16定期試験期間