【講義概要】
領域「健康」及び領域「人間関係」の指導に必要となる知識及び教材の研究を行う。
授業の前半は、領域「健康」について、子どもの健康と安全に関する今日的な問題の中で、特に基本的生活習慣や運動経験の視点から考察し、実践への展開を学ぶ。
後半は、領域「人間関係」について、具体的な教材研究(手遊び、触れ合いあそび、わらべ歌遊び、ごっこあそび)や事例検討(障碍児・関係機関・保護者との連携を含む)、模擬保育を通して、実践的な知識や技能を学ぶ。
【学習到達目標】
領域「健康」及び「人間関係」について、子どもの発達及び活動の内容・教材の工夫・環境の構成・援助のあり方について学ぶ。
【履修上の注意】
「健康」では、 子どもの健康と安全に関するテーマについて各自が問題意識を持ち、自らの体験も含めて仲間とともに積極的に意見交換をすることを期待する。
「人間関係」では、子どもと子ども、子どもと保育者の関係を具体的に考えながら、実際に自分でも体験することを重視したい。したがって、毎回授業にあたっては、学生自身が考えながら積極的に行うことを期待したい。
【事前準備学習】
指導法と関連させながら、方法を知るだけなく、実際に何度か実践してみるとよい。
「健康」については、取り扱うテーマについて情報収集をして授業に臨んでほしい。また、授業後は自分の気付や考えをまとめておくこと。
「人間関係」については、具体的な活動や事例を事前に考え、授業時に提案してもらう予定であるため準備をしておくこと。
授業で使った物は,現場でも活用できるので,丁寧に保存しておくとよい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 幼稚園教育要領解説及び保育所保育指針解説書、幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説は各自が持っているものでよい。保育所保育指針解説書はテキストとして使用することもある。 |
参考書 | 『子どもの運動・遊び―健康と安全を目指して―』 野井真吾監修 石濱加奈子編著 アイ・ケイ コーポレーション 2021 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省編 フレーベル館 2017 『保育所保育指針解説』 厚生労働省編 フレーベル館 2017 『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』 内閣府編 フレーベル館 2017 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
「健康」
授業内課題(発表準備・発表、課題の提出)60%
授業レポート 40%
「人間関係」
・授業レポート 40%
・授業内で行う課題の提出・発表 60%
「健康」と「人間関係」両方の成績を合算して最終評価を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業ガイダンス | |
2 | 子どものからだにおける現代的な課題 | |
3 | 事例研究1(自律神経の問題) | |
4 | 事例研究2(体温の問題) | |
5 | 事例研究3(睡眠の問題) | |
6 | 事例研究4(姿勢の問題) | |
7 | 事例研究5(運動能力の問題) | |
8 | 保護者との連携を考える | |
9 | 人と人とのかかわりと発達 | |
10 | 手遊びの実践における人間関係の視点 | |
11 | わらべ歌遊びにおける人間関係の視点 | |
12 | ごっこ遊びにおける人間関係の視点 | |
13 | 手遊び・わらべ歌・集団遊びの具体的方法 | |
14 | 人間関係の育ちに関わる保護者や関係機関との連携(発達支援の観点から) | |
15 | 人間関係の育ちに関わる保護者や関係機関との連携(要保護児童対策の観点から) | |
16 | 定期試験 | |