名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限初等社会秋A瀬戸 23菊池 八穂子SM3315

【授業情報】

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講義概要

小学校社会科教育における目標・内容・方法論について取り上げ,授業づくりの基盤となる理論を構築する。その上で,学問的アプローチをふまえた,教材開発,発問構成,授業構成の方法を理解することで,社会科教育観の形成を目指そうとするものである。小学校児童の社会的見方・考え方を成長させることのできる社会科授業内容構成について追求することを目的とする。数多くの知識は原因・結果の関係や目的・手段の関係などで関連付けられて概念となるが,その概念を裏付けているのが地理学,歴史学,経済学,社会学等の社会諸科学の成果である。本授業では,小学校社会科学習で取り上げられる内容をこれらの社会諸科学の成果から,深く掘りさげることで,実践的な社会科教材開発力を習得させようとするものである



【学習到達目標】

社会科教育観の形成が授業の到達目標である。そのために、以下のテーマを取り上げる。
・小学校社会科教育の現状と社会科誕生の経緯や学習指導要領に示された内容,代表的な社会科授業理論を踏まえた上で,小学校社会科教育の意義を理解する
・目標・内容・方法を貫く単元構成・授業設計を行うことのできる代表的な社会科授業論を理解し、自分なりの授業構想に生かせるようにする。
・社会事象の背景にある学問的アプローチを根拠に,社会科授業において,教材研究,発問構成,資料の活用等をするための学習内容の構造化の方法を理解する。




履修上の注意

小学校社会科教育の現状と社会科誕生の経緯や学習指導要領の内容,代表的な社会科授業理論を踏まえた上で,小学校社会科教育の意義を理解しているか。代表的な社会科授業論を理解しているか。社会事象の背景にある学問的アプローチを根拠に,社会科授業において学習内容を構造化し,教材研究,発問構成,資料の活用等をする方法を理解しているか。以上の点を総合的に評価する。



【事前準備学習】

・小学校学習指導要領社会科解説編や指定された図書の指定された箇所を事前によく読み、予習しておくこと。
・ノートを確実にとること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書必ず購入すること
参考書『『小学校学習指導要領解説社会編』』 文部科学省 日本文教出版 2018年
『『社会科授業構成の理論と方法』』 森分孝治 明治図書 1978年
『『社会科固有の授業論 30の提言』』 岩田一彦 明治図書 2001年
参考図書については関心のある学生は進んで購入して欲しいが、必ずしも必要ではない。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

(1)定期試験 60%
(2)授業ごとのふりかえりおよび小レポート 40%




【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1社会科誕生の経緯を把握したうえで、社会科の目標、学習内容、教育方法についての基本理念を学習指導要領を通して理解する
2平成20年版学習指導要領社会の「改善の基本方針」と小学校社会科の内容構成
3初等社会科教育における目標・内容・方法についての歴史的変遷
4「問題解決」型社会科授業の特色
5「理解」型社会科授業の特色
6「説明」型社会科授業の特色
7「意思決定」型社会科授業の特色
8中学年社会科の地域素材の学習内容と授業例①(3年生の地域学習)
9中学年社会科の地域素材の学習内容と授業例②(4年生の地域学習)
10高学年社会科の学習内容と授業例①(5年生の産業学習)
11高学年社会科の学習内容と授業例②(6年生の歴史学習)
12高学年社会科の学習内容と授業例③(6年生の政治学習)
13知識の構造図(社会的見方・考え方の成長)と発問の構造図の関係
14学習内容の構造化について,教育方法の違いから授業論の特色を総括する
15社会科の授業構成と資料の活用について学んだことを,学問的アプローチをふまえて学習内容を構造化し,領域別に総括する
16定期試験