【講義概要】
この講義は講義形式で行われる。ミクロ経済学1の発展内容であり、ミクロ経済学1で履修した内容の仮定を緩めつつ現実問題に対応する力を身に着ける。現実の市場では寡占や独占の状態にあることが多い。その際にどのような問題点が生じるのかを理解する。また近年注目されているテーマである、不完全情報の経済学やゲーム理論、行動経済学の基本的な考え方について講義を行う。
【学習到達目標】
独占市場や寡占市場と完全競争市場の違いを経済学的に説明ができるようになる。
ゲーム理論の基本的な考え方を身に着け、実践できるようになる。
情報の非対称性により、どのような問題が生じるのかを理解し、説明ができるようになる。
【履修上の注意】
春学期開講の「ミクロ経済学1」を履修済みである必要はない。
本科目で扱う「独占市場の理論」については、「ミクロ経済学1」の内容を前提とするが、本科目内で解説の時間を設ける。講義中の私語や授業運営に支障をきたす行為は慎むこと。
【事前準備学習】
講義資料を事前に読み、予習を行うこと。
簡単な問題を授業後に課すので、取り組んでおくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『今までで一番やさしいミクロ経済学』 小暮 太一 マトマ出版 2012 『ゲーム理論の思考法』 川西 諭 中経出版 2009 『ミクロ経済学の力』 神取 道宏 日本評論社 2014 『入門ゲーム理論と情報の経済学』 神戸 伸輔 日本評論社 2004 『ミクロ経済学の第一歩』 安藤至大 有斐閣 2021 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ゲーム理論による分析①「ゲーム理論」とは | |
2 | ゲーム理論による分析②囚人のジレンマゲーム | |
3 | ゲーム理論による分析③経済問題における「ジレンマ」 | |
4 | ゲーム理論による分析④支配される戦略の逐次消去 | |
5 | ゲーム理論による分析⑤ナッシュ均衡 | |
6 | ゲーム理論による分析⑥ナッシュ均衡による分析例 | |
7 | ゲーム理論による分析⑦混合戦略ナッシュ均衡 | |
8 | ゲーム理論による分析⑧逐次手番ゲーム再論 | |
9 | 情報の経済学入門①逆選択 | |
10 | 情報の経済学入門②シグナリングとスクリーニング | |
11 | 情報の経済学入門③モラル・ハザード | |
12 | 独占市場の理論①完全競争市場における生産者行動(復習) | |
13 | 独占市場の理論②独占企業による価格と生産量の決定 | |
14 | 独占市場の理論③独占の非効率性 | |
15 | 14回までの内容の復習 | |
16 | 定期試験期間 | |