【講義概要】
16世紀、イベリア半島の王国スペインとポルトガルが地球を逆回りしてアジアで出会ったことにより、有機的結び付きをもつ地球規模の「世界史」が誕生した。西欧ではその後、オランダ・イギリス・フランスが海外植民地の富を資本に産業革命を進め、近代国家の建設に向かった。本講義では、「大航海時代」に始まる近代化途上の西欧諸国とアジアに位置する日本・日本人の交流と相互影響の歴史を考察・理解する。
本講義は、国際文化学部国際文化学科ディプロマ・ポリシー「思考力・判断力・表現力」における「共生可能な持続的社会形成のための思考力・判断力・行動力を身につけることができる」を目的とする。
【学習到達目標】
前近代における日本と西欧諸国・諸地域との交流の歴史を理解し、ヨーロッパ世界における日本の位置づけを史的背景をもとに考察することができる。
【履修上の注意】
授業への出席に加えて、各種レポート作成、プレゼンテーションやディスカッションへの意欲的な取り組みを評価します。
出席が規定に満たない場合は、失格となります。
授業は対面授業を基本とし、場合に応じて非対面授業を柔軟に実施します。非対面授業は、CCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施します。
【事前準備学習】
各回ごとに授業ノートと教科書等で学習事項を復習し、次回のテーマについて予習をしてくること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『描かれたザビエルと戦国日本』 鹿毛敏夫 勉誠出版 2017 |
参考書 | 『図説 ポルトガル』 高野悦子・伊藤玄二郎 河出書房新社 2000 『新しい世界史へ―地球市民のための構想―』 羽田正 岩波書店 2011 |
指定図書 | 『一覧』 |
【評価方法】
課題およびレポート60% 授業態度40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | フランシスコ・ザビエルと戦国時代の日本 | |
2 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―ローマ教皇謁見― | |
3 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―ポルトガル国王謁見― | |
4 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―インド・スリランカでのザビエル― | |
5 | アジアにおけるザビエル周辺の人々 | |
6 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―マレーシア・インドネシアでのザビエル― | |
7 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―鹿児島・山口・大分でのザビエル― | |
8 | ザビエルと戦国三大名 | |
9 | 山口の教会「大道寺」 | |
10 | ポルトガル、サン・ロケ教会のザビエル画―ザビエルの死と奇跡― | |
11 | 描かれたBUNGO王とザビエル | |
12 | 豊後府内の国際的繁栄 | |
13 | 16世紀東アジアの海上貿易 | |
14 | ヴァリニャーノと日本社会 | |
15 | 天正遣欧使節の歴史的意義 | |
16 | 定期試験期間 | |