【講義概要】
多文化共生社会が進む中、あらゆる分野で有能な通訳者の重要性が高まっている。この授業では、25年間プロの翻訳家・通訳者としての経験のある教員が通訳のメソッドを大学生のレベルに合わせて、実演を中心に指導する。また、言語学の観点から日本語と英語の違いについて考え、通訳者として必要な言語知識も身につける。ニュースなどの音声を使いながら、以下の通訳の技術を身につける。
通訳に必要な記憶力、集中力を養う
・shadowing (文章を聞きながらそれを真似して発音すること)
・lagging (単語や文章を1つ遅れ、2つ遅れて真似して発音する)
・retention (文章を覚えながら、話者がポーズする間に繰り返す)
実際の通訳を練習する
・note-taking (記憶の助けとするためのメモ取り)
・sight-translation (書かれた文章を目で追いながら通訳する)
・逐次通訳実演 (メモを取りながら、話者がポーズするごとに通訳する)
・同時通訳実演 (スピーチやプレゼンテーションを同時に通訳する)
【学習到達目標】
・通訳の様々なスキルを体験学習し、日本語-英語間の簡単な通訳が出きるようになること。
・日英の有意義なコミュニケーションをファシリテーションできるようになることによって、多文化共生社会に貢献すること。
【履修上の注意】
・通訳のスキルは積み上げ式で身に付くので、欠席したり、授業にフルに参加しなかったりすると能力を伸ばせなくなる。そのため、時刻、無断欠席、授業中での私語などは減点につながる。
・第1回目の授業で資料を配布するので、必ず毎回持参すること。資料はない場合は欠席扱いとすることもある。
【事前準備学習】
・通訳者として昨日するためには、活動する場の周辺知識も大切である。授業中でニュースなどの音声媒体を多く使うため、この授業を履修する学生に一日1回テレビのニュース番組を見る、あるいはラジオのニュース番組を聞くことをお勧めする。
・その他、適宜指示する
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | (レジメを元をに進める予定) |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・授業態度や貢献度 50%
・期末テスト(実演)50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 英語同時通訳入門導入 | |
2 | 実演+can-do statementの作成 | |
3 | 日本語を通訳するとは | |
4 | Shadowingとは | |
5 | Lagging とは | |
6 | 上手なnote-takingとは | |
7 | 記憶力を伸ばすには | |
8 | 逐次実演1(ニュース編) | |
9 | 逐次実演2(発表編) | |
10 | 逐次実演3(地域編) | |
11 | Sight translation (原稿の準備) | |
12 | 慣用句を考える | |
13 | 同時通訳実演1(ニュース編) | |
14 | 同時通訳実演2(発表編) | |
15 | 同時通訳実演3(地域編) | |
16 | 定期試験期間 | |