【講義概要】
統計は、日常生活でも、学問の場面でも、ビジネスの場面でも、さまざまなところでみられます。人々は、単純な印象によって誤った判断することがあり、物事を客観的に判断するためには統計の知識が必要となります。この講義では、ビジネス上の意思決定に用いられる統計にまつわる数字の扱い方を取りあげます。それらを通して、客観的で論理的な思考法を養うことを到達目標とします。
なおこの科目はカリキュラムポリシーの「キリスト教主義に基づいた豊かな人格の形成、社会生活に必要な知識や技能の修得、成熟した市民としての教養の獲得」を目標としており、ディプロマポリシーの関連項目は以下のとおりです。
知識・技能
1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身につけている。
2) 情報収集・分析力、論理的思考力等の技能を身につけている。
思考力・判断力・表現力
1) 実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる。
2) 他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。
【学習到達目標】
統計的方法によってビジネスに関連する現象を解き明かし、客観的な意思決定を導くために必要な因果関係を知る方法を身につけている。
【履修上の注意】
統計分析の実習ではExcelを使うため、必ず指定された授業日にはパソコンを持参しましょう。数字の計算などにある程度慣れていることや、確率の簡単な計算ができる程度の基礎知識は必要です。
【事前準備学習】
受講前は、次回の講義に関連する事柄について調べ学習しましょう。 受講後は、学びを深め定着させるために復習しましょう。 講義担当教員から課題が提示された場合には、指定された期日までに指定された方法で提出しましょう。 日頃から社会・経済に関わる問題や数字に注意して、興味をもちましょう。物事を多角的な視点から捉えるようにする姿勢をもつようにしましょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『はじめての統計学』 鳥居泰彦 日本経済新聞出版 1994 『統計学の図鑑』 涌井良幸・涌井貞美 技術評論社 2015 『やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書』 羽山 博 インプレス 2018 『ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 統計』 今野紀雄 ニュートンプレス 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
実技課題(75%)、課題レポート(25%)で評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション、統計と数字について | |
2 | 統計データの分類 | |
3 | 統計学的なデータの見方 | |
4 | 代表値 | |
5 | 統計学の分類(1)社会統計学と数理統計学 | |
6 | 統計学の分類(2)推測統計学 | |
7 | 統計学に必要な確率の考え方 | |
8 | 2つの変数の関係性の強弱を知るための相関分析 | |
9 | 結果の原因、結果に影響を与える要因を推測する回帰分析 | |
10 | データのバラツキを捉える分散と標準偏差 | |
11 | 部分的データから全体傾向を推定するT検定(1)T検定の流れ | |
12 | 部分的データから全体傾向を推定するT検定(2)T検定の実習 | |
13 | 2つの変数間の独立性を検定するx2検定(1)クロス集計と期待度数の算出 | |
14 | 2つの変数間の独立性を検定するx2検定(2)仮説検証とx2検定 | |
15 | 具体的なビジネスにおける統計の事例とまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |