【講義概要】
本講義は、大学で初めて簿記を学習する学生を対象として、日商簿記検定3級程度の基礎的な簿記知識を習得することを目標とする。
会社経営にかかせない会計情報は、社長や経理担当者のみならず、営業部、生産管理部、商品開発部等、会社に勤める従業員や起業するすべての人が知るべき内容が記されている。会計情報に基づき企業実態を把握することで、これからの就職活動や就職・起業時に役立つ能力を身につけることが期待できる。
会計情報の基礎となる簿記は複式簿記とよばれ、経営活動を記録・計算・整理することで財産の管理と財務諸表の作成を目的とする。本講義では、この複式簿記による記録に必要な勘定科目と仕訳・転記の手続きを学習する。
【学習到達目標】
日商簿記検定3級レベルの諸取引を仕訳、転記することができる。
【履修上の注意】
1.しっかり復習すること。
2.学習状況に応じて講義計画を変更する場合がある。また毎回の講義テーマについても変更する場合がある。
この授業で非対面授業の講義を行う場合が生じたときの運用方法については、遠隔授業:CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
電卓を用意すること(新たに購入する場合には、12ケタのものが望ましい)。
【事前準備学習】
講義内で理解しきれなかった取引については、復習をすること。
講義と並行して日商簿記検定3級の受検をすることが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『検定簿記ワークブック3級 商業簿記 2024年度版』 渡部裕亘・片山覚・北村敬子編著 中央経済社 2024年 教科書については、第1回講義に説明する。
教科書は中央経済社の検定簿記講義シリーズの「ワークブック」を使用します。
よく似た表紙とタイトルの「テキスト」があるので、購入時に間違わないように気をつけてください。
なお、前年度版のワークブックを持っている場合は、多少内容が違っていても構わなければそちらを利用してください。
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参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点 40% (受講態度、確認問題等)
期末定期試験 60%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ~イントロダクション~ 簿記の基本原理、仕訳と転記 | |
2 | 現金預金取引(1) 現金、当座預金 | |
3 | 現金預金取引(2) 預金 | |
4 | 商品売買取引(1) 分記法と3分法 | |
5 | 商品売買取引(2) 付随費用、返品と戻し | |
6 | 商品売買取引(3) 売上原価の計算 | |
7 | 売掛金と買掛金(1) 統制勘定と人名勘定 | |
8 | 売掛金と買掛金(2) クレジット売掛金 | |
9 | 売掛金と買掛金(3) 手付の取引 | |
10 | その他の債権債務(1) 貸付金・借入金、未収入金・未払金、前払金・前受金 | |
11 | その他の債権債務(2) 立替金・預り金、法定福利費 | |
12 | その他の債権債務(3) 借受金・仮払金、受取商品券、差入保証金 | |
13 | 手形(1) 受取手形・支払手形、手形貸付金・手形借入金 | |
14 | 手形(2) 電子記録債権債務 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |