【講義概要】
経済活動の国際化、グローバル化、ボーダレス化、はますます進展している。さらに、経済のソフト化・サービス化、高度情報通信ネットワーク化、規制緩和の進展になどにより、企業活動の様々な分野で変化がおきている。特に流通の変化はめざましく、商品や商品の販売方法、流通システムに大きな変化があらわれてきている。
本講義では、商品の流通やその中で行われる取引など、商業活動の各側面を学ぶ。また、グローバル化やテクノロジーの進歩といったビジネス環境の変化が商業活動にどのように影響を与えるかについても考える。学生は、流通や商業活動の基本的な理解を深め、2年次以降の流通、マーケティング関連の科目でより専門的に学んでほしい。
講義を受けるに当たっては、テレビ、新聞等で講義テーマに関するニュース、資料の収集を積極的にすること、を望む。
本講義はディプロマ・ポリシーの【知識・技能】における、流通・マーケティング、経営・ファイナンス、簿記・会計、スポーツマネジメントなど、商学における高度な学術理論およびその実践について学修し、企業や産業が直面する問題の本質を正しく理解することができる。また修得した知識や技能を活用して、実際のビジネスや企業経営ならびにスポーツマネジメントに関する諸問題に対する解決策を探求する能力を身につけることができる。さらにディプロマポリシーの【思考力・判断力・表現力】における実際のビジネスや企業経営ならびにスポーツマネジメントについて、自ら課題を見つけて解決していくために必要な思考力・判断力・行動力を身につけることができる。
【学習到達目標】
実態と全貌や状況などを正しく把握し、変化する状況にいかに対応することが必要か、についての基礎的な知識、理論、戦略を学ぶこと。
【履修上の注意】
■授業の形式について
この授業は、対面(面接)授業を基本とするが、状況によってCCSを活用した基本型授業(教材提示・課題提出)で実施する。その場合の対応方法はCCSで連絡をする。
■授業の運営について
授業では学生の発言を求めるため積極的な姿勢が必要となる。また私語・携帯電話などは他者への迷惑となるので厳禁。欠席をした場合の情報収集などは自己の責任において行うこと。
■授業の展開について
本講義では「流通」を中心に扱うが、主に以下の3段階の流れを想定している。
①「流通・商業」の中で我々にとり、もっとも親しみのある様々なタイプの小売業の成り立ちと仕組みを捉える。
②小売業の背後で流通を構成している卸売業に焦点を当てながら、メーカー(生産者)から小売商に至る(主に取引の)関係がどのように変化してきたかを捉える。
【事前準備学習】
授業は基本的にテキストに沿って行う。そのため予習・復習として該当の章を1時間程度読んでおくことが望ましい。
その上で、日ごろの経済ニュースについて1時間程度、新聞に目を通すなどしながら、ビジネスにおいてどのようなトレンドがあるのかを大まかに知っておくことが大事である。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『1からの流通論 第2版』 石原武政・竹村正明・細井謙一 編 碩学舎 2018 『商業概論』 名古屋学院大学商学部 編 中央経済社 2019 教科書にそった内容で講義は組み立てられているため、受講生は必ず入手しておくこと。 |
参考書 | 『商学への招待』 石原武政・怱那憲治 編 有斐閣 2013 『流通原理』 田村正紀 千倉書房 2001 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験80% 平常点20%(発言・課題)。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:商業概論で何を学ぶか | |
2 | 商業の歴史 | |
3 | 消費者からみた流通・商業 | |
4 | 生産者からみた流通・商業 | |
5 | 小売業の展開とその仕組み:百貨店 | |
6 | 小売業の展開とその仕組み:総合スーパー | |
7 | 小売業の展開とその仕組み:食品スーパー | |
8 | 小売業の展開とその仕組み:コンビニエンスストア(CVS) | |
9 | 小売業の展開とその仕組み:ディスカウント・ストア | |
10 | 小売業の展開とその仕組み:SPA | |
11 | 小売業の展開とその仕組み:商店街 | |
12 | 小売業の展開とその仕組み:ショッピングセンター(SC) | |
13 | 小売業態とは何か | |
14 | 卸売業の基礎 | |
15 | ロジスティクス | |
16 | 定期試験期間 | |