【講義概要】
キリスト教は、2000年にわたり、世界の様々な地域に広がって根を下ろし、成長してきました。この授業は、キリスト教の誕生とその拡散過程、そして宗教改革期を経て近代にいたるまでのキリスト教の歴史的な歩みを概観することを目標とします。授業を通して、各時代のキリスト教が置かれていた社会的・歴史的な文脈について考察すると共に、キリスト教の思想的・文化的な貢献などについて学んでいきます。また、授業の後半部では、日本のキリスト教の歴史やキリスト教を通しての東西の交流についても学びます。
この授業は、本学のディプロマ・ポリシー【知識・技能】のうち「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付ける」ことを主な目的としています。
【学習到達目標】
・キリスト教の誕生と形成過程について説明することができる。
・ヨーロッパの歴史においてキリスト教が果した役割について説明することができる。
・中世の西方教会と東方教会の分裂について説明することができる。
・宗教改革以降のキリスト教の発展について説明することができる。
・日本のキリスト教の歴史について説明することができる。
【履修上の注意】
・授業中の私語やスマートフォンの使用は厳禁とします。
・各回の講義テーマは進捗状況に応じて変更になる場合があります。
【事前準備学習】
授業前:毎週のテーマについて事前に調べておいてください。
授業後:授業の内容を復習してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 授業の中で紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業コメント:60%
小テスト(2回):30%
授業態度:10%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | ギリシア・ローマ世界とエルサレム教会の形成 | |
3 | エルサレムを越えての教会の拡散と2-3世紀における迫害時代 | |
4 | 迫害時代の終焉、「帝国の教会」へ | |
5 | 神学論争の勃発と教会の「伝統」をつくりゆく初代教会 | |
6 | 西ローマ帝国の滅亡、ゲルマン族の王国の設立、そしてイスラームの拡散 | |
7 | 東方のキリスト教 | |
8 | 教皇制度の確立と腐敗、そして教皇権と王権の真剣勝負 | |
9 | 十字軍の戦争:イスラームに対する攻撃 | |
10 | 中世キリスト教の黄金時代、そして没落 | |
11 | 宗教改革:ルター、ツヴィングリ、カルバン、そしてプロテスタント | |
12 | カトリックの改革と東洋への進出:日本のキリシタン | |
13 | 30年戦争と清教徒革命、そして地理的拡散 | |
14 | プロテスタントの日本到来と拡散 | |
15 | 授業のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |