【講義概要】
・ファシリテーションとは、人々の活動が容易にできるよう支援し、上手くことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味する。
・ファシリテーター(facilitator)とは、人間のあらゆる知識創造活動を支援し促進していく役割を担う人。会議で言えば進行役であり、コミュニケーションの潤滑油、助産師と例えられることもある。
・本講義では、このファシリテーションの基礎的な知識と技術の習得を図る。具体的には、ファシリテーションの基本的な考え方、心のあり方、コミュニケーション技術、地域社会での活用事例、プロのノウハウなどを、講義、ワーク、ふりかえりから修得する。
・本講義は、現代社会学部ディプロマポリシーの【知識・技能】のうち「情報収集・分析力、論理的思考等の技能」を、また【主体性・多様性・協働性】のうち「謙虚に学び、他者を理解・尊重して、よりよい人間関係を築く」能力を培うことを目的とする。
・教員の実務経験:地域社会における合意形成のコンサルタント、ファシリテーター。(プロとして18年)
・実務経験をいかした教育内容:ファシリテーションの基本的な考え方を理解した上で、技術として使えるようにトレーニングを行う。毎回、ファシリテーションを行い、学生同士の主体的なコミュニケーションを促進することで学びを深めていく。
【学習到達目標】
・ファシリテーションの知識と技術を修得し、日常の中で実践することができる。
・あらゆる体験から気づきを得て、学びにかえることができる。
・自分らしいファシリテーションのあり方を見つけることができる。
【履修上の注意】
・本講義の履修を希望する者は、第1回授業「ガイダンス」に出席し、内容と進め方を理解した上で履修すること。
・ファシリテーションについて、最初は分からなくても良いが、「学びたい」「できるようになりたい」等前向きな気持ちがあること。
・毎回、グループディスカッションやファシリテーター体験などで、学生同士のコミュニケーションが発生する。
・週末等にワークショップを行う予定である。
・CCSが利用できるPC、スマホ等持参
・対面でのコミュニケーションや体験から学ぶことが多い講義のため遅刻、欠席は、原則として認めない。やむをえない場合は、教員に連絡すること。
【事前準備学習】
・事前学習として、「問いかけ」がある場合は、答を考えておくこと。
・日々の生活のなかで常にアンテナを張り巡らせて、講義で示されるテーマに関する最新の情報をチェックしておくこと。特に、新聞やテレビ、雑誌などのマスメディアだけでなく、インターネット上にある個人・団体の発信、専門家の高品質な動画、海外のサイトなどから情報収集を行い、多様な見方、意見に接していること。(90分)。
・授業後には、「ふりかえり」としてミニッツペーパーに気づきを記入すること。また、授業で習った考え方やコミュニケーション技術等は、日常生活のなかで応用しトレーニングを積むこと(90分)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
●配点
・授業への参画 2点×15回=30点
・ふりかえり 2点×15回=30点
・授業内レポート 40点
※レポートの内容は、原則として授業内でプレゼンテーションし、質疑を経たうえで、教員からコメントを行なう。
●成績評価
・S:90~100点、A:80~89点、B:70~79点、C:60~69点
●条件
・10/15回以上の出席
※対面でのコミュニケーションや体験から学ぶ講義のため、6回欠席した場合は不可。補講は行わない。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | ファシリテーションの基礎/聴く | |
3 | 話し合いの場のファシリテーター体験 | |
4 | 話し合いの場のファシリテーターの心のあり方と技術 | |
5 | ラベルワーク体験 | |
6 | ラベルワークの理論と技術 | |
7 | 参加のプログラムデザイン | |
8 | ワークショップの準備 | |
9 | ワークショップの実施(前半) | |
10 | ワークショップの実施(後半) | |
11 | ふりかえり ~気づきを学びに変える~ | |
12 | ファシリテーションで一番大切なこと | |
13 | ファシリテーションの技術 | |
14 | ファシリテーションの体系的理解 | |
15 | 私らしいファシリテーションとは? | |
16 | 定期試験期間 | |