名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限カウンセリング論秋A名古屋 22安藤 りかGD2327

【授業情報】

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講義概要

 カウンセリングは,学校(いじめ,不登校など),職場(過労,パワハラなど),家庭(親子関係,離婚など),犯罪被害,自然災害などで心理的な困難を抱えた人に対する有効な援助方法のひとつとして広く認識されています。一説によると,カウンセリングには世界中で数百もの流派があるとされていますが,そのどれにも共通している基本は,相手の立場にたって話を聴くという「傾聴」です。傾聴の精神は,カウンセリング場面のみならず,日常の社会生活でも十分に役立たせることができます。ことに,現代社会で活躍する人材になるべく学んでいる本学部生には傾聴のスキルは欠くことのできない素養といえるでしょう。
 そこで,本授業は,オンライン回では主に理論の解説、対面回では主にロールプレイ(役割演習)に取り組みます。本授業の学びの成果を,日々の家族・友人とのコミュニケーションや,インターンシップ,アルバイト,就職活動などに活かしていってください。



【学習到達目標】

①カウンセリングの主要理論について説明することができる。
②相手の話を「傾聴」することができる。
③上記の①②のレベルが、ピアヘルバー合格の水準に達している。




履修上の注意

カウンセリング技法は実践しないことには修得できませんので,本授業でも「実践」を重視します。履修にあたっては次の2点に留意してください。 

①本授業では,心理的課題についてのグループディスカッションや,カウンセラー役・相談者役に分かれてのロールプレイ(役割練習)を繰り返し行います。その際、ある程度の自己開示(自分の気持ちや経験をありのままに語ること)が必要になります。

②現在、カウンセリングや心理療法を受けている人は、それが終結した後の履修をお勧めします。カウンセリングの技法を学ぶことは、カウンセリングや心理療法の妨げになる場合があります。

③上記のように実践重視の授業ですので,3回以上欠席した場合は「失格」とします(欠席は2回まで)。



【事前準備学習】

授業内で学んだ傾聴的態度を,授業外でも実践してみてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『ピアヘルパーハンドブック』 日本教育カウンセラー協会編 図書文化 2023
本教科書は2023年3月に改訂されています。先輩から譲ってもらった古本(2008年版など)だと内容が異なりますので、必ず2023年版を購入するようにしてください。
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

➀平常点30点、中間試験30点、実技試験点30点、積極的取組点10点を基準にして評価し、60点以上を合格とします。
➁このうち、傾聴実技が一定レベルに達していない(≒基本的な傾聴的態度ができていない)と判断される場合は、授業外の時間に補講や追試を行う場合があります。
➂カウンセリングの趣意に反する行為(ロールプレイに真剣に取り組まない,守秘を順守しない,相手を理解しようとする姿勢が無い,など)が見られた場合は,大幅な減点もしくは不合格とする場合があります。また,上記のように,3回以上の欠席は「失格」とします。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11 オリエンテーション
2 2 導入ワーク
3 3 カウンセリングの歴史・主な心の病気
4 4 心理療法の主な理論
5 5 傾聴技技法①受容
6 6 傾聴技法②非言語的技法
7 7 傾聴技法③繰り返し・支持
8 8 中間総括と中間試験
9 9 傾聴技法④質問
1010 傾聴技法⑤明確化
1111 対話上の諸問題への対応
1212 現代学生の心理的課題
1313 総括
1414 実技試験(前半グループ)
1515 実技試験(後半グループ)
16定期試験期間