【講義概要】
・中学校の「総合的な学習の時間」と高等学校の「総合的な探究の時間」について、学習指導要領の内容を解説する。
・「総合的な学習/探究の時間」で求められている学習内容や指導方法について理解を深めてもらう。
・各自テーマを決めて、どのような教材を用いて学習を展開するかを考え、学習指導計画を立ててもらう。
・発表後に振り返りを行ってもらう。
【学習到達目標】
・中学校と高等学校の「総合的な学習/探究の時間」の目標、内容、内容の取扱い、評価について理解する。
・探究の進め方、指導方法について理解を深める。
・学習指導計画を作成することができる。
【履修上の注意】
・本講では指定席とし、仲間との意見交流から発想を拡げる訓練をします。
・本講は小集団による討議を重視した授業展開を特徴とする。
・自分の趣味を生かした総合的な学習の時間、2か月、計8回分の授業計画を授業内で作成する。
・毎回PCを持参すること。特に授業計画を立てる際には、毎回の積み重ねで完成を目指しますので、忘れると自分の時間を使って後日、自力での入力となります。
・自分の関心、興味、趣味を生かした計画を、時間をかけて完成していくということは、自分と向き合う時間をもつ、ということです。こうした時間は、なかなかとれそうでとれません。人まねではない、「自分だけの作品を仕上げること」を通じて、自分が本当にやりたいこと、自分の適性を考えるきかっけになります。貴重な時間を、何かのまねごとで済まさない学修態度が望まれます。
【事前準備学習】
・自分の関心事、趣味などを、全く知らない人に授業で関心をもってもらうための計画づくりに、多くの時間を費やします。自分はよく知っていることほど、知らない人に説明することが難しいことがあります。客観的な資料、データ、ドキュメントなど、先行研究にもまして意味を持ちます。
・配付される資料を、授業での解説時にのみ使用するのではなく、自分の計画に応用するための復習が欠かせません。自分の専門教科は、よくできて当然です。
・学生諸氏が体験した「総合的な学習の時間」と現在のものは、大きく異なっています。現在の動向を踏まえて、すぐに現場で活かせるような内容を授業で取り上げます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『特に指定しません』 |
参考書 | 『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(小学校編)』 文部科学省 教育出版 2010 『今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(中学校編)』 文部科学省 教育出版 2010 『小学校学習指導要領解説「総合的な学習の時間編」』 文部科学省 東洋館出版 2018 『中学校学習指導要領解説「総合的な学習の時間編」』 文部科学省 東山書房 2018 『総合的な学習の時間の指導法』 村川雅弘ら 日本文教出版 2018 『総合学習とアート』 高橋陽一ら 武蔵野美術大学出版局 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験、ワークシートの記述、グループワークへの参加、指導計画の内容などから総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 総合的な学習の時間の歴史と今日的な意義 | |
3 | 総合的な学習の時間の目標と内容 | |
4 | 総合的な学習の時間の特質 | |
5 | 総合的な学習の時間と教科の関連 | |
6 | 総合的な学習の時間と特別活動との関連 | |
7 | 総合的な学習の時間と道徳科との関連 | |
8 | 総合的な学習の時間とカリキュラムマネジメント | |
9 | 「主体的・対話的で深い学び」の授業づくり | |
10 | 総合的な学習の時間の指導法の実際 | |
11 | 考えるための技法(思考スキル)の活用 | |
12 | 総合的な学習の時間とプレゼンテーションおよび情報発信 | |
13 | 総合的な学習の時間におけるICT活用とプログラミング学習 | |
14 | 総合的な学習の時間における評価 | |
15 | 総合的な学習の時間の課題と展望 | |
16 | 定期試験期間 | |