【主題】
卒業研究の目的は、スポーツ健康学部のディプロマシーに沿って受講者が各自の興味関心に沿ったテーマを自ら工夫し、それを論理的・客観的に検証することである。
アカデミックな文献を検索し、先行研究の研究成果を理解するなどの作業を通して、情報収集力や客観的・論理的な考察力を養う。研究を行う一連の過程においては、「研究の目的は何か」、「それを検証する研究の手続きは適切であるか」、「自身が調べたデータをどのような妥当な手法で分析するか」、「分析したデータが示唆することは何か」といった研究の客観的・科学的手法は極めて重要なポイントとなる。
本演習では、受講生各自の研究テーマを明確にし、それを検証するための研究デザインを設計することによって情報処理ならび卒論データを客観的・科学的に収集・分析・考察する作業を経て卒業論文を完成する。
【指導方針概要】
春学期では個別指導を通して各自の研究テーマを明確にする。そして、各自の研究テーマに沿った研究デザインを工夫し、研究データの収集法と統計的結果処理法を指導する。
秋学期には、各自の分析データを基にその研究結果が意味するものや示唆する知見について客観的に吟味し、卒業論文の作成を指導する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | 必要に応じて適宜資料を配布予定である。
1年次に使用した「基礎セミナーテキスト」も使用予定。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【学生に対する希望事項】
受講者は、自身の研究テーマにまずは強い関心と愛着を持ってほしい。学問の領域では、研究者の研究への強い愛着は研究の遂行における客観的な姿勢を歪め、研究結果やその解釈を歪める要因(バイアス)として働くという指摘もある。しかし、諸君のように初めて研究を行う者には自分の研究に強い愛着と関心を持って取り組む姿勢が何よりも求められ、卒業論文の作成をより円滑にする原動力となる。よって、各自は愛着と関心をもって自分の研究に取り組み、情報やデータの収集力と客観的な考察力を養うという卒業論文の学習目標を達成してほしい!