【講義概要】
企業会計はビジネスに必須のコミュニケーション・ツールであり、ビジネスの言語と表現されます。企業会計をビジネスの言語として使いこなすためには、財務諸表がどのようなルールに基づいて作成されているのかを理解するとともに、それがどのような情報を提供しているのかを適切に理解する必要があります。
この講義では、財務諸表を作成するために必要な基礎的な知識・技術を習得し、財務諸表によって提供される会計数値の情報内容を適切に理解することを目標とし、現行の財務諸表がどのように作成され、またどのような意味を持つのかについてできるだけ多くの具体例を利用して解説します。
【学習到達目標】
財務諸表の読解・分析能力が高まるとともに、会計や簿記関連の能力検定に挑戦する学力を身に付けること。
【履修上の注意】
授業中に計算問題を多用することがあります。
積極的に計算問題にチャレンジすることをお勧めします。
また、電卓やPCを持参するようにしてください。
【事前準備学習】
1年次の「簿記入門」・「基本会計学」の復習をしておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『財務会計講義』 桜井久勝 中央経済社 第24版 |
参考書 | 『会計学入門』 桜井久勝 日経文庫 最新版 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験70% 平常点30%
*正当な理由なく出席率3分の2未満の者は、失格とします。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 会計の意義と目的、領域、財務諸表 | |
2 | 財務会計の機能:利害調整や情報提供 | |
3 | 企業会計の法的規制:会社法、金融商品取引法、法人税法 | |
4 | 会計基準、会計原則、会計方法 | |
5 | 会計利益計算の仕組み:損益法と財産法 | |
6 | 利益測定:現金主義 vs 発生主義 | |
7 | 発生主義会計の基本原則:対応原則、発生原則、実現原則 | |
8 | 資産評価の基準:取得原価、取替原価、純実現可能価額、割引現在価値 | |
9 | 資産会計(1) 現金預金 | |
10 | 資産会計(2) 有価証券 | |
11 | 資産会計(3) 売上高と売上債権 | |
12 | 資産会計(4) 棚卸資産:範囲・取得原価の確定 | |
13 | 資産会計(5) 棚卸資産:原価配分 | |
14 | 資産会計(6) 固定資産会計 範囲と取得原価 | |
15 | 資産会計(7) 固定資産会計 減価償却 | |
16 | 定期試験期間 | |