【講義概要】
ステークホルダーは,企業の現状を把握する必要がある。財務諸表は企業の財政状態と経営成績を把握することを目的に作成され,ステークホルダーが意思決定をするうえで重要な情報である。
本講義では,財務諸表の構造を理解するとともに,企業の財政状態と経営成績がどのようになっているのかを明らかにする技法を理解することを目的とする。
【学習到達目標】
企業の財政状態や経営成績を把握することと問題を発見し,それを解決する力を身に着けるようになることである。
【履修上の注意】
以下の事項を満たしている,及び,遵守して受講することが必要です。
・簿記の内容を理解できていることを前提に授業を進めるため,簿記関連の授業を履修していることが必要です。
・各回の講義内容が関連し合っているため,予習・復習に努める必要があります。
・積極的に授業に参加し,インタラクティブなコミュニケーションをとる必要があります。
・グループワークを通じて,企業の財務諸表分析を行います。各グループには,分析の成果を報告してもらいます。チームワークに積極的に参加してもらう必要があります。
・学習状況に応じて講義計画を変更する場合があります。
・諸般の事情により必要に応じて授業実施方法について変更する場合があります。非対面で授業を実施する場合には,遠隔授業:CCSを活用した基本型授業とTV会議システム(Teams等)を併用して実施します。
【事前準備学習】
簿記や原価計算,管理会計の講義を履修済であることが望ましいです。受講していない科目がある場合でも,簿記や会計にかかわる内容の事前学習をし,理解しておく必要があります。加えて,自身の就職したい業界や企業がどのような環境下にいるのか等について,情報を集めておいてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は初回講義時にお知らせします。 |
参考書 | 『財務諸表分析』 桜井 久勝 中央経済社 2020 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢(授業中の態度等)を総合的に評価する。
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等,授業態度不良者とみなした場合や
グループへ迷惑をかける行為やカンニングといった不正行為が発覚した場合には,失格とする。
【評価配分】
リアクションペーパーや小テスト:30%
プレゼンテーション,試験:70%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス,財務諸表分析とは | |
2 | 財務諸表分析の基礎 | |
3 | 財務比率分析 | |
4 | 安全性分析(1):財務の安全性とは,短期安全性分析 | |
5 | 安全性分析(2):長期安全性分析 | |
6 | 収益性分析(1):収益性分析 | |
7 | 収益性分析(2):売上高利益率,資本利益率 | |
8 | 理解度の確認 | |
9 | 成長性分析 | |
10 | 市場評価分析 | |
11 | 生産性分析 | |
12 | 財務諸表分析のグループ発表(1) | |
13 | 財務諸表分析のグループ発表(2) | |
14 | 財務諸表分析のグループ発表(3) | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |