【講義概要】
企業会計は、損益計算書や貸借対照表といった財務諸表(いわゆる決算書類)を作成することを目的としている。
この財務諸表は、重要な企業情報として現在、資本市場や経済取引等を中心として社会において広く利用されている。
ビジネス社会における企業経営の通知書となる会計情報(財務諸表)を読み解く能力を身につけることで、社会における企業経営に関する諸問題に対する解決策を探求する能力を身につけることができる。
本講義では関連する講義科目である「財務諸表論初級」と「財務諸表論中級」の知識を踏まえ、体系的に学ぶ。
「財務諸表論」は税理士試験科目の一つでもあり、計算問題と理論問題はほぼ半々出題されるが、計算問題は「簿記論」と大きな差は無い。また、計算問題を解くにも、理論的な背景がわかっている方が有利である。そのため、本講義では理論的な範囲を中心に扱う。
【学習到達目標】
財務諸表の基本構造およびその理論的な背景を理解する。
【履修上の注意】
社会的な状況や諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法や履修範囲について変更する場合がある。
【事前準備学習】
会計学入門や財務諸表論初級・中級の内容もある程度確認しながら、事前事後学習により把握しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『税理士試験 教科書 財務諸表論 理論編 2023年度版』 ネットスクール出版 ネットスクール出版 2022年 2022年度版を既に所有されている場合にはそちらでもよい。 |
参考書 | 適宜問題集などを選んで利用されることを推奨する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験(まとめにおけるテスト)および、平常点としての授業への取り組み態度・課題(MinutePaperやレポート等)を総合的に評価する。
私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 企業会計の幅 | |
3 | 財務諸表の特徴と役割 | |
4 | 静態論と動態論 | |
5 | 近代会計における認識・測定構造 | |
6 | 費用収益対応の原則 | |
7 | 収益費用アプローチと損益計算書論 | |
8 | 貸借対照表の概要:財務比率 | |
9 | 当座資産 | |
10 | 棚卸資産:範囲と取得原価、期末評価 | |
11 | 繰延資産 | |
12 | 負債および引当金 | |
13 | 純資産:株主資本 | |
14 | 純資産:包括利益 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |