【講義概要】
2021年東京オリンピック、2022年FIFAカタールワールドカップ、そして今年のワールドベースボールクラシックと立て続けに、世界的なビッグスポーツイベントが開催されてきた。そして近年、日本のプロスポーツの状況は確実に変化してきている。サッカーのJリーグは30年目を迎え、次の時代のJリーグを模索している。女子プロサッカーのWEリーグも2021年から始まり着実に実績をつけて、今年のFIFA女子ワールドカップでのチャンピオンの返り咲きを狙っている。バスケットのプロであるBリーグも8年目を迎え、クラブ数も増加し、新たなアリーナスポーツとして定着しようとしている。バレーボールのVリーグも2024年を目指して、本格的なプロ化をしようとしている。更にハンドボールも同様、プロ化に向けてリーグを変えようとしている。私自身、Jリーグの川崎フロンターレ約10年、その後大学でスポーツマネジメント6年教え、その後2つのJリーグのクラブに関わった。今は、浜松にある女子バレーボールクラブのプロ化のお手伝いをしている。何よりも感じるのは、競技には詳しいが、どのように営業活動したらいいのか、どのように広報活動したらいいのか、どのように集客がをしたらいいのかに関連する知識、知見、経験はかなり遅れている。プロとしてしてのクラブ経営とは何なのか軸に、その周辺にある知識と情報を提供し、プロスポーツの構造を理解してもらうことを学生諸君には求めたい。
【学習到達目標】
プロスポーツの構造を理解してもらうための基礎知識、そして各個別競技のプロリーグの特徴をJリーグを中心に据えながら必要なマネジメントの概念と、現状の問題点を提示しながら、意見交換を行い思考力を高めてもらう。
【履修上の注意】
この授業は対面授業で実施します。予定ではオンラインCCSを活用するつもりですが、場合によっては別の形での出席状況を把握することがあります。この講義は私が教材を提示し、その解説を行い、そして問題提起をし、学生自身が思考し、発言または成文化をしてもらいます。最終的に定期試験を行い、学生の個々の出席状況、履修状況、発言状況を総合的に判断して単位取得をしてもらいます。また、履修環境、履修者数等の状況に内容を変更する可能性もあります。授業態度が著しく悪く、他の履修対象者に迷惑かける学生は履修単位の取得はできません。
【事前準備学習】
特にJリーグ全般に関しては、事前に基礎知識としてもっておいてもらいたい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 特に提示しないが、講義の中で適時提示する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
学習過程評価、学習成果評価で実施
基本ワークシート(2.0×10回)20%
加点ワークシート(3.0×5回)15%
筆記試験 65%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 自己紹介とこ講義内容説明と今後の予定 | |
2 | プロスポーツとアマチュアスポーツの違い | |
3 | 協会・リーグ・クラブ経営と管理体制について | |
4 | 公開資料から読み解く経営状況その1 | |
5 | 公開資料から読み解く経営状況その2 | |
6 | 公開資料から読み解く経営状況その3 | |
7 | プロスポーツ経営における組織の在り方について | |
8 | プロスポーツの社会性 | |
9 | 体育とスポーツ | |
10 | フランチャイズとホームタウン | |
11 | ホームタウンの地域自治体との関係 | |
12 | ホームタウン活動(1)初期と現在 | |
13 | ホームタウン活動(2)Jリーグのシャレン | |
14 | プロスポーツと地域活性化・社会貢献 | |
15 | プロスポーツとソーシャルキャピタル | |
16 | 定期試験期間 | |