【講義概要】
ポートフォリオ(Portfolio)を直訳すると、「紙ばさみ」「折りかばん」「書類入れ」という意味です。つまり「書類を運ぶためのケース」のことを表し、個々の書類を別々に扱うのではなく、書類全体をひとつの物として扱うという意味を持っています。ここから転じてファイナンスの領域では、金融商品の組み合わせ、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。「ポートフォリオを組む」ということは、どのような株式や投資信託を購入しようか、どの銘柄を何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。
この講義では、リスクをコントロールしながら、リターンを高めることを目標に、株式、債券、投資信託、為替、デリバティブなどの運用手法について学習します。
なお証券会社や証券取引所等の外部講師による講義を1〜2回予定しており、その際は若干シラバスの内容は異なります。
【学習到達目標】
1.ポートフォリオに関する基本的な考え方を理解する
2.投資評価指標を計算できること
【履修上の注意】
例題にもとづいて計算することが多いので、欠席すると理解が難しくなるので、遅刻・欠席はしないようにお願いします。
【事前準備学習】
事前学習として、新聞・雑誌各種メディアの証券市場のニュースに目を通すこと。
特に、テレビ東京のワールドビジネスサテライトは視聴してもらいたい。
事後学習として、授業時間の2倍の時間をかけて、配布プリントの復習を確実におこなうこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業参加状況と課題提出状況を含め、平常点(50%)
期末試験:50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス:この授業で学習する内容の詳細 | |
2 | 銘柄分散効果(1)インデックス・ファンドの理論 | |
3 | 銘柄分散効果(2)個別リストと共通リスク | |
4 | 時間分散効果 | |
5 | ポートフォリオ理論①理論の仮定 | |
6 | ポートフォリオ理論②収益率の期待値 | |
7 | ポートフォリオ理論③安全資産が存在しない場合の投資 | |
8 | ポートフォリオ理論④: 安全資産が存在する場合の投資 | |
9 | ポートフォリオ理論⑤:ポートフォリオの最適化 | |
10 | 資本資産評価モデル(1)CAPMの理論 | |
11 | 資本資産評価モデル(2)CAPMとベータ | |
12 | アノマリーの発見と展開 | |
13 | デリバティブの応用(1):先物取引手法 | |
14 | デリバティブの応用(2):オプション取引手法 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |