【講義概要】
企業は,どんな場合にもその活動のために資金を調達することが重要ですが,その手段としては負債による調達,債券の発行,株式の増資など様々なものがあります。その場合,それぞれによって,支払うコストや満期の有無など得られる資金の性質が異なりますし,資金提供者のモニタリングの権利も銀行の監視権、,株主の経営参加権など色々なものがあります。企業はいかにして,これらのことを考案しながら,適切な資産負債比率を達成するのかということを考察していきます。
【学習到達目標】
本講義を学習することにより、企業の資金調達について説明できるようになり、資本コストについて説明できるようになり、最適資本構成について説明できるになることを目標にしております。
【履修上の注意】
教科書に沿って授業を進めるため、受講生は初回授業までに教科書を入手し、必ず毎回の授業時には教科書を持参して授業に臨んでください。
【事前準備学習】
事前学習として、テキストを事前に読んでおき、前週の講義ノートを読み返しておく
事後学習として、授業時間の2倍の時間をかけて、配布プリントの復習を確実におこなうこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『コーポレート・ファイナンス入門』 砂川信幸 日本経済新聞社 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業参加状況と課題提出状況を含め、平常点(50%)
期末試験:50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス:この授業で学習する内容の詳細 | |
2 | コーポレートファイナンスとは:コーポレートファイナンスと登場人物 | |
3 | 資本コストと資金の流れ:資本コストを求める | |
4 | リスク・リターンの関係と資本コスト(1):期待収益率 | |
5 | リスク・リターンの関係と資本コスト(2):資本構成及び総資本コスト | |
6 | リスク・リターンの関係と資本コスト(3):CAPM | |
7 | 現在価値とキャッシュフロー(1):現在価値及び将来価値 | |
8 | 現在価値とキャッシュフロー(2):リスクがあるキャッシュフローの現在価値 | |
9 | 企業の投資行動はどう決まるか(1):DCF法、NPV法 | |
10 | 企業の投資行動はどう決まるか(2):IRR、NPVと株主価値 | |
11 | 企業の投資行動はどう決まるか(3):リアルオプション | |
12 | 企業の資金調達方法(1):NPVと株主価値の推移 | |
13 | 企業の資金調達方法(2):資本構成、MMの無関連命題 | |
14 | 企業の資金調達方法(3):法人税とデフォルトコスト | |
15 | 企業の利益還元と配当政策:利益還元方法と配当政策 | |
16 | 定期試験期間 | |