【講義概要】
義肢装具製作の現場を見学実習することにより、製作工程の把握や製作技術、製作上の注意点を理解し、義肢装具学で学んだ基礎知識に加え、実際の臨床でより役立つ知識を習得することを目的とする。
製作実習では、脳血管障害による片麻痺患者に使用するプラスチック製短下肢装具を実際に製作する。この製作実習を通じ、プラスチック製短下肢装具の種類を把握し、種類の違いやトリミングによる支持性の変化を体験することにより、臨床現場での最適な装具の選択知識、適合時の正確なチェックアウトの知識と技術の習得を目標とする。
この講義は、リハビリテーション学部のディプロマ・ポリシー【専門知識・技術】のうち、『理学療法専門領域の知識と技術を身につける』ことを主な目的としています。
【学習到達目標】
・義肢装具の製作手順や製作ポイントを理解し、臨床場面での装具選択知識やチェックアウト能力を習得する。
・義肢装具学の知識を基に、実習を通じてより深く義肢装具を理解することにより、リハビリテーションでの最適な義肢装具の活用方法を習得することを目標とする。
【履修上の注意】
刃物や切削機械を使用するため、怪我には十分注意すること。
製作実習では、髪の毛や服の袖等が機械に巻き込まれないように髪の毛が長い場合は、後ろで結ぶなど対策を講じること。
スリッパやサンダルではなく足全体を覆う靴を着用すること
【事前準備学習】
・見学実習では、注意事項をあらかじめ把握し、作業者への質問事項も事前に用意しておくこと。
・製作実習では、作業工程を事前に想定し、滞りなく実習が進むように準備しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『義肢装具のチェックポイント 第9版』 日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会 医学書院 2021 |
参考書 | 『義肢装具学 第4版』 川村次郎ほか 医学書院 2009 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験及び、授業態度から評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | プラスチック短下肢装具の特徴、分類 | |
2 | プラスチック短下肢装具の製作方法 | |
3 | 義肢装具製作過程見学 Ⅰ(装具製作過程) | |
4 | 義肢装具製作過程見学 Ⅱ(義肢製作過程) | |
5 | 装具製作実習 Ⅰ(製作手順説明) | |
6 | 装具製作実習 Ⅱ(陰性モデル採型) | |
7 | 装具製作実習 Ⅲ(陽性モデル製作) | |
8 | 装具製作実習 Ⅳ(陽性モデル修正) | |
9 | 装具製作実習 V (本体取り外し) | |
10 | 装具製作実習 VI (本体切削) | |
11 | 装具製作実習 VII (仮合せ) | |
12 | 装具製作実習 VIII(ストラップ取り付け) | |
13 | 装具製作実習 IX (すべり止め取り付け) | |
14 | 装具製作実習 X (仕上げ、最終チェック) | |
15 | 装具製作実習 XI (評価) | |
16 | 定期試験期間 | |