【講義概要】
日本の経済は、この先、安定的な成長路線に復帰できるのでしょうか。様々な問題が山積している現在こそ、歴史を振り返り、各問題における論点の本質的な議論をすべきだと考えます。本講義では、第2回~第5回で日本経済の歴史的な概説をおこなった上で、第6回から各論に入ります。その際、産業史・経営史の知見や、国際的な観点も踏まえながら議論していきます。講義終了後には、現代の日本経済が抱える諸問題について、自分の言葉で多面的な議論を展開できるようになることを目指します。
この授業は、ディプロマポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち、「自分の考えを口頭や文章によって的確に伝える」能力を養うことを目的としています。
※本講義は歴史的な流れを大まかに概観した後、日本経済に関する現代的な諸問題について深掘りしていきます。幕末から現代に至るまでの日本経済の歴史についてより深く学びたい人は、同講師の「日本経済史」(秋・木2)を受講してください。
【学習到達目標】
①日本経済に関する基礎知識を習得する。
②日本経済に関する現代の諸問題について多面的に理解し、自分の考えをもって議論できるようになる。
【履修上の注意】
・講義は基本的にパワーポイントのスライドを映写しておこないます。
・授業中は各自講義の要点をノートにとり、復習できるようにしてください。
・授業中の積極的な質問・問題提起・議論を歓迎します。
・スケジュール等に変更があった場合には事前に告知します。
【事前準備学習】
・事前学習:講師が指示した課題に取り組んでから授業に臨むこと、質問があれば準備してくること(目安:90分)
・事後学習:講義のポイントを各自まとめたノートと授業資料で復習すること(目安:90分)
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『日本経済を学ぶ』 岩田規久男 筑摩書房 2005年 『日本経済30の論点』 小黒一正・愛宕伸康・末廣徹 株式会社日経BP・日本経済新聞出版 2022年 『概説日本経済史 近現代 第4版』 三和良一・三和元 東京大学出版会 2021年 授業内で追加提示します |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・受講態度(熱心に授業に取り組んでいるか) ・・・30%
・平常試験(授業の内容を正しく理解し自分の中で定着させているか) ・・・70%
※平常試験の詳細については追って告知します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 幕末~昭和戦前期の日本経済 | |
3 | 戦後改革と経済復興 | |
4 | 高度成長から安定成長へ | |
5 | バブル景気から「失われた30年」へ | |
6 | 小括 ―歴史的概観と課題― | |
7 | 景気循環と景気対策 | |
8 | 少子・高齢化と構造改革 | |
9 | 企業統治 ―日米比較― | |
10 | 産業構造と産業政策 | |
11 | 産業事例① ―自動車― | |
12 | 産業事例② ―陶磁器― | |
13 | 「日本的経営」 | |
14 | 海外メディアから見る日本経済 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |