【講義概要】
「平和」とはなんでしょうか。戦争・紛争を望む人はいないはずなのに、なぜ世界各地で戦争・紛争はなくならないのでしょうか。戦争・紛争がなければ、わたしたちは「平和」な状態にあると言えるのでしょうか。
講義では、このような問いに答えるために、まず、戦争・紛争を引き起こす歴史的、政治的、経済的、社会的な構造を説明し、つづいて「平和」を阻害するさまざまな暴力について検討します。
【学習到達目標】
・平和と暴力をめぐるさまざまな問題が起きていることを知る。
・グローバル化時代の現在、自分自身が世界で起きているさまざまな問題と切り離せない存在であることを理解する。
【履修上の注意】
「平和学」は政治学、経済学、社会学、法学、国際関係論、文学などさまざまな学問領域の研究者が取り組んできた学問です。学生自身の関心に従い、自分なりの「平和学」を考えてみてください。
【事前準備学習】
・世界情勢について、つねに新聞やテレビなどで情報の収集に努めること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業時に適宜指示する。 |
参考書 | 『平和をめぐる14の論点:平和研究が問い続けること』 日本平和学会 法律文化社 2018 『平和を考えるための100冊+α』 日本平和学会 法律文化社 2013 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業態度(20%)、学期中課題(80%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 「平和」とはなにか | |
2 | 世界の戦争と平和① 植民地主義とナショナリズム | |
3 | 世界の戦争と平和② 第二次世界大戦と東西冷戦 | |
4 | 世界の戦争と平和③ 資源開発と戦争 | |
5 | 世界の戦争と平和④ 9・11と対テロ戦争 | |
6 | 世界の戦争と平和⑤ ロシアによるウクライナ侵攻 | |
7 | さまざまな暴力① 貧困 | |
8 | さまざまな暴力② 環境破壊 | |
9 | さまざまな暴力③ 差別 | |
10 | さまざまな暴力④ 難民・移民排斥 | |
11 | さまざまな暴力⑤ ジェンダー | |
12 | 日本と平和① 差別 | |
13 | 日本と平和② 歴史認識と排外主義 | |
14 | 日本と平和③ 日本国憲法を読んでみる | |
15 | 総括(学期の振り返り) | |
16 | 定期試験期間 | |