【講義概要】
先天的・身体的・生物学的に個体が具有する性別(セックス)に対し、生物学的男性・女性にふさわしいと考えられている役割・思考・行動など社会的・文化的に形成された性別をジェンダーといいます。講義では、「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」や「男は度胸、女は愛嬌」に象徴されるジェンダー・ギャップ(男女格差)について学びます。視聴覚映像やディスカッションを通じ、先進国でもっとも男女格差が大きいとされる日本で男女格差を小さくする方法を考えます。
【学習到達目標】
・ジェンダーの視点を理解し、性にまつわる「あたりまえ」を問い直す姿勢を身につける。
・自分自身や身の回りで起きていることを、客観的・相対的にとらえることができる。
・日常的なジェンダー・ギャップを小さくするための解決策を提案し、行動に移す。
【履修上の注意】
毎回、テーマに関連するミニ課題やディスカッションの時間を設けます。自分の考えを述べたり、相手とコミュニケーションをとったりする機会を積極的に活用してください。
【事前準備学習】
・国連・政府、NGOのウェブサイト、新聞やテレビなどで情報の収集に努めること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業中に適宜指示する。 |
参考書 | 『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』 佐藤文香(監修) 明石書店 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業態度(20%)、学期中課題(80%)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 性をとらえなおす① 「男らしさ」「女らしさ」 | |
2 | 性をとらえなおす② 多様な性〜LGBTとSOGI〜 | |
3 | 家族のなかのジェンダー① 家事・育児・介護 | |
4 | 家族のなかのジェンダー② 夫婦別姓 | |
5 | 学校・職場のなかのジェンダー① 授業・進路・制服 | |
6 | 学校・職場のなかのジェンダー② 就活・雇用・待遇 | |
7 | ジェンダーに基づく暴力① 避妊への非協力・妊娠中絶強要 | |
8 | ジェンダーに基づく暴力② 性的暴力・セクハラ | |
9 | ジェンダーに基づく暴力③ 売買春 | |
10 | ジェンダーに基づく暴力④ 戦時性暴力 | |
11 | 世界のジェンダー問題① イスラームとジェンダー | |
12 | 世界のジェンダー問題② 女性器切除 | |
13 | 世界のジェンダー問題③ 名誉殺人 | |
14 | 世界のジェンダー問題④ 女性のケガレ | |
15 | 総括(学期の振り返り) | |
16 | 定期試験期間 | |