【講義概要】
人は衣食住が満たせなければ生きていけません。そのためにも経済は重要です。しかし、経済の在り方は、社会の在り方によって大きく異なってきます。本講義では、経済と社会との関係に注目しつつ、 近世から現代の西洋史を中心に、グローバル化しつつある経済の歴史を扱います。
私たちはよく西洋=文明国だと思いがちですが、もともと近代以前には、アジアの方が西洋よりも先進的でした。西洋が文明国とみなされたのは、近代以降の比較的短い時代です。本講義では、そのあたりの転換の過程をふまえつつ、現代にいたる変遷の過程を概略的に追います。
なお、本講義は経済学理論の応用ではなく、歴史学の観点から、経済から見た西洋史を扱うつもりです。
【学習到達目標】
歴史的事象を経済史の観点からみることができる。
現代世界の問題を、歴史的背景にさかのぼって構造的に理解できる。
西洋史を中心に論じるが、日本との比較ができる。
【履修上の注意】
大学生としてふさわしい受講態度で臨んで下さい。
【事前準備学習】
世界地図や新聞をよくみて、時事的な関心を養ってください。また、講義の復習をしてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 授業で説明します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
レポート30点、定期試験40点、平常点30点で評価します。定期試験は紙媒体のみ持ち込み可の論述試験で、講義内容に即した解答を求めます。レポートについては授業で説明します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに | |
2 | 近代以前の経済と社会 | |
3 | 大航海時代 | |
4 | 三角貿易 | |
5 | 重商主義と輸入代替の時代 | |
6 | 環大西洋革命 | |
7 | 産業革命のインパクト | |
8 | 消費資本主義 | |
9 | 帝国主義の時代 | |
10 | 第一次世界大戦 | |
11 | 戦後処理方法の変化 | |
12 | ファシズムと第二次世界大戦 | |
13 | 冷戦の時代 | |
14 | 新国際分業 | |
15 | グローバル化の時代 | |
16 | 定期試験期間 | |