名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限こどもの医学春A瀬戸 23小田 香里SM3313

【授業情報】

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講義概要

 保育施設・幼稚園・小学校にいる全ての子どもが、健やかに成長できることが私たちの願いです。特に、幼児・学童は免疫力は低く、集団の中で感染症が流行すると、子どもたちの命や健康を害することになるため、教育者は基礎的な疾病予防の知識が必要となります。そのため、子どもたちの体についての基礎知識を習得し、その上で幼稚園・小学校に多い疾病を学び、疾病予防や流行の拡大を防ぐ方法、病気を持つ子どもへの配慮、緊急時の対応方法を学びます。
 また幼児や学童の健康を守るためには、自らの力で安全を守る意識を育む必要があります。交通事故や火事や地震などの災害など、子どもたち自らの力で安全を確保できるよう指導できる教育者を目指します。
 そして、すでに起こってしまった事故や疾病に関して、悪化を防ぎ命を守るための迅速な応急処置と、救命救急法を習得します。
 また、食物アレルギーや喘息、アトピー性皮膚炎などの、アレルギー疾患の正しい知識を学び、その対応法も習得します。
 なお、この授業は、カリキュラムポリシーの「子どもの健康や運動・スポーツの他、初等教育・幼児教育に関する知識の習得」をならいとしています。ディプロマポリシーの関連項目は以下の通りです。
  【知識・技能】
DP1、こどもの発育・発達に関する基本的知識を習得し、その概要を説明できる。
DP4、幼稚園及び小学校において、適切な教科(領域:健康)指導ができる。
  【思考力・判断力・表現力】
DP2、幼稚園ならびに小学校において、対象の特性や諸条件に合わせて適宜教育・指導計画を立案し、実践の場面で臨機応変に改変し対応することができる。



【学習到達目標】

【知識・技能】
DP1①子どもの心と体を理解し子どもに多い病気を知り、予防及び対処方法、感染拡大を防ぐ方法を述べることができる。
DP4②子どもが自らの力で安全を確保できるような指導ができる。
【思考力・判断力・表現力】
DP2④子どもに多い病気を理解し、病気を持つ子どもへの配慮の仕方、緊急時の対応方法を実践することができる。



履修上の注意

春季、瀬戸キャンパスにて対面授業で実施致します。
救命処置などは、実際に体験致します。指示された日は、動きやすい服装で参加して下さい。なお、演習科目ではないので、実技テストはありませんが、全員が救命救急処置の体験をします。



【事前準備学習】

①普段から流行している疾病について、関心を持ちましょう。また、配布した資料を復習し、まとめておきましょう。
 1回の授業につき予習または復習(30分)+授業(90分)によって120分以上を学習にあてること。試験準備として復習ににあてることを推奨します。(15時間)



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書教科書は購入しなくても構いません。毎回プリントを作成し配布します。
参考書『保育者のための子どもの保健』 鈴木美枝子 創成社 2023年
『感染症ってなんだろう』 岡田晴恵 岩崎書店 2020年
『保育者のための子どもの健康と安全』 鈴木美枝子 創成社 2023年
『小児看護学概論・小児臨床看護総論』 奈良間美保 医学書院 2023年
参考書も購入しなくて構いません。毎回プリントを作成し配布します。
指定図書『保育者が知っておきたい子どもの歯と口の病気 : その対応と予防』 朝田芳信著 学建書院 2013
『思考の整理学 (ちくま文庫:[と-1-1])』 外山滋比古著 筑摩書房 1986

評価方法

【知識・技能】DP1およびDP4
期末試験(筆記試験):80%・・・教科書持ち込み可
【思考力・判断力・表現力
授業態度20%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11、子どもの身体のつくり・幼児と学童の特徴
22、子どもに多い病気・・・(1)感染と免疫・感染経路・学校保健安全法
33、子どもに多い病気・・・(2)予防接種
44、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(1)ウイルス性感染症
55,子どもの病気と予防、病気のこどもへの配慮・・・(2)細菌性感染症
66、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(3)呼吸器疾患(4)耳鼻咽喉疾患
77、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(5)消化器疾患(6)皮膚・目の病気(7)泌尿器疾患
88、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(8)てんかん(9)その他の疾患
99、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(10)アトピー性皮膚炎
1010、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(11)食物アレルギーとエピペン使用の演習
1111、子どもの病気と予防、病気の子どもへの配慮・・・(12)小児喘息と発作の対応
1212、病気や事故が起こった場合・・・一次救命処置 救急時の対応
1313、病気や事故が起こった場合・・・一次救命処置 心肺蘇生
1414、病気や事故が起こった場合・・・応急手当 熱中症の対応
1515、計画的指導によって育む安全の意識・・・交通安全、防災訓練、防犯訓練
1616、定期試験期間