【講義概要】
歴史を学ぶことにはどんな意味があるのか?この問いからスタートし、幕末から現代に至るまでの日本経済の歴史を概観します。19世紀半ば以降の日本において、資本主義経済社会がどのように形成され発展してきたか、また経済構造はどのように変化してきたか、そのプロセスを追うことを軸に議論します。講義終了後には、過去の出来事の蓄積の上に現代の日本経済があることを、自分の言葉で大局的に説明できるようになることを目指します。
この授業は、ディプロマポリシー【思考力・判断力・表現力】のうち、「自分の考えを口頭や文章によって的確に伝える」能力を養うことを目的としています。
※本講義は歴史的な流れを詳細に追うことを重視します。その流れを踏まえた日本経済に関する現代的な諸問題について深く学びたい人は同講師の「日本経済入門」(秋・木3)を受講してください。
【学習到達目標】
①日本経済史に関する基礎知識を習得する。
②幕末から現在に至るまでの日本経済の歴史的な流れを自分の言葉で説明できるようになる。
【履修上の注意】
・講義は基本的にパワーポイントのスライドを映写しておこないます。
・授業中は各自講義の要点をノートにとり、復習できるようにしてください。
・授業中の積極的な質問・問題提起・議論を歓迎します。
・スケジュール等に変更があった場合には事前に告知します。
【事前準備学習】
・事前学習:講師の指示した課題に取り組んでから授業に臨むこと、質問があれば準備してくること(目安:90分)
・事後学習:講義のポイントを各自まとめたノートと授業資料で復習すること(目安:90分)
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『日本経済史』 武田晴人 有斐閣 2019年 『概説日本経済史 近現代 第4版』 三和良一・三和元 東京大学出版会 2021年 授業内で追加提示します |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・受講態度(熱心に授業に取り組んでいるか) ・・・30%
・平常試験(授業の内容を正しく理解し自分の中で定着させているか) ・・・70%
※授業内でおこなう平常試験の詳細については追って告知します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 幕末開港の歴史的意義 | |
3 | 明治維新と原始的蓄積 | |
4 | 日本資本主義の確立 | |
5 | 帝国主義的経済構造の形成 | |
6 | 昭和恐慌と景気回復 | |
7 | 戦時経済体制とその破綻 | |
8 | 小括 ―戦前・戦中― | |
9 | 戦後改革と経済復興 | |
10 | 高度経済成長期 | |
11 | 安定成長期 | |
12 | 平成不況 | |
13 | 景気回復から世界金融危機へ | |
14 | 東日本大震災・アベノミクス・パンデミック | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |