名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限聖書学秋A瀬戸 22澤村 雅史AC2301

【授業情報】

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講義概要

この授業では、学問としての聖書学の基礎、その成立の歴史と現在を扱い、並行して書物あるいはメディアとしての「聖書」の成立と翻訳と伝播の歴史を学びます。
また、現代思想の発展やテクノロジーの発達によって「聖書学」がどのように進化してきたのか、現代の諸課題と「聖書学」がどのように対話してきたのか、などについても学びます。
このことを通じて主に「人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識」を学ぶ姿勢と、「実社会で生起する様々な課題を正確に理解」するための視座の涵養を目指します(以上「」内は本学ディプロマ・ポリシーより)。
また、小レポートを通し「他者に対して、 自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる」ための力を養う。

この科目は「NGU教養スタンダード科目」に位置づけられます。
教育方法として、CCSやMS Teamsを活用し、ミニッツペーパーなどによって双方向型の授業を目指します。
※教員の実務経験: 一般企業(7年)、日本キリスト教団教会牧師(宗教法人代表責任役員 8年)
※実務経験を生かした教育内容: 一般企業での実務経験や、教会の牧師としての実務経験を踏まえた講義内容により、社会や人間についてのより幅広い理解を学生と共有します。



【学習到達目標】

①聖書の成立について理解し、説明できる。
②聖書学とは何かについて理解し、説明できる。
③聖書および聖書学と現代社会の諸課題との関わりについて理解し、意見を述べることができる。



履修上の注意

①授業では私語を慎み、集中し受講に臨み、学修内容をノートにとること。
②配布されたプリントは自分でファイルなどを用いて管理すること。
③毎回の授業の後でミニッツペーパーを提出すること(方法は別途指示)。
④3回を超える欠席は原則として不合格とする(やむを得ない事情がある場合は相談すること)。公欠制度はありません。
⑤すべての授業が関連性を持っているので、毎回の授業を大切にすること
⑥授業内容について質問があれば、オフィスアワーを活用して質問すること
⑦原則対面授業として実施します。(遠隔授業等を併用する場合もあります。)

※講義内容や授業計画は学生の関心や進度によって変更する場合がある。



【事前準備学習】

①講義内容は全体を通して関連するので、各回の講義内容の復習をしてから受講すること。
②学期中に複数回のチャペルアワー出席を求めます。詳細は授業中に説明します。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『『旧・新約聖書(新共同訳)』』 日本聖書協会
※授業ではアプリやwebではなく、書籍として刊行されているものを毎回必携とする。
参考書『旧約聖書と新約聖書』 上村静 新教出版社 2011年
『新約聖書解釈の手引き』 浅野淳博他編著 日本キリスト教団出版局 2016年
『新約聖書のイエス 福音書を読む (上・下)』 廣石望 NHK出版 2019年
『想像の共同体 ナショナリズムの起源と流行 増補』 ベネディクト・アンダーソン(著)、白石さや・白石隆(訳) NTT出版 1997年
『「国語」という思想――近代日本の言語認識』 イ・ヨンスク 岩波書店 2012年
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

・到達目標①~③について、達成度を以下の方法で評価します。
授業への取り組み(20%)、チャペルアワー・カレッジアワーの小レポート(20%)、小レポート(2~3回出題、計60%)
※授業への取り組みは、課題の提出状況や内容から「思考力 ・ 判断力 ・ 表現力」および「主体性・多様性・協働性」を評価します。評価基準(達成度指標)については授業中に示します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション 講義の目的と受講方法・評価の方法について
2「聖書」の成立/「歴史」と想像の共同体
3ヘレニズムとユダイズム
4「福音」から「福音書」そして「キリスト教」へ
5正統と異端、政治と宗教
6メディアはメッセージである~「正典」の誕生
7「宗教」の誕生~科学革命・百科全書・啓蒙時代
8「聖書学」とはいかなる学問か
9「聖書学」演習(1) 本文批評
10「聖書学」演習(2) 様式史・編集史
11聖書翻訳の歴史(1) 「翻訳」とは何か
12聖書翻訳の歴史(2) 「国語」という思想
13聖書翻訳の歴史(3) バベルの呪いと祝福
14「聖書学」の展望(1) 「聖」書の差別性
15「聖書学」の展望(2) 「聖」書の差別その超克に向けて
16定期試験期間