【講義概要】
幼稚園教育要領の初めに、幼稚園教育の基本としえ、幼稚園教育は、幼児期の特性をふまえ、環境を通して行うものであること、そのため、教師は幼児との信頼関係を十分に築くことが示されている。乳幼児期の子どもは周りの環境に主体的にかかわりながら、様々な経験を経て発達が促されていく。こうした環境とのかかわりにおいて大きな役割を果たすのが身近な大人との関係である。また身近な子どもとのかかわりによっても、豊かな経験が得られるのである。
本授業においては、保育におけるこうした人間関係の育ちについて学んでいく。幼稚園教育要領や保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領では、保育内容として領域「人間関係」が示されている。そこで、まず領域「人間関係」で示されている内容を紹介するとともに、乳幼児期の人間関係の育ちやそれに対する保育者の援助の在り方について考えていきたい。
本授業はこどもスポーツ教育学科のディプロマポリシーにおける該当項目は次の通り。
知識・理解:4 思考力・判断力・表現力:2及び3 主体性・多様性・協働性:1及び2
【学習到達目標】
幼児の発達や学びの過程を理解し、具体的な指導場面を想定して、保育を構想する方法を身に付ける。
・領域「人間関係」のねらい・内容等について理解する。
・領域「人間関係」の特性に応じた保育実践の動向を知り、保育構想の向上に取り組むことができる。
・保育の中での子供の姿を考え、具体的な保育の展開を構想し、振り返ることができる。
・手遊び、パネルシアター等の教材の活用法を理解し、保育の構想に活用することができる。
【履修上の注意】
①テキストを用いながら授業を進めます。必ずテキストを用意してください。
②グループで手遊びの実践を発表してもらいます。
③授業への参加と課題の提出を重視します。
④授業内で教材研究及び調べ学習や指導案の作成の回でICTの活用についても取り上げます
【事前準備学習】
事前:テキストの中のイントロダクションや事例を読んでみましょう
幼稚園教育要領等の解説の該当部分を読んでみましょう
事後:授業で示される課題に取り組みましょう
その他:手遊び・パネルシアター・ペープサートなど子どもとかかわる教材について調べて、実践してみましょう
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『<領域>人間関係ワークブック』 田村美由紀・室井佑美 萌文書林 2,017 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省 フレーベル館 2017 『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』 内閣府 フレーベル館 2017 『保育所保育指針解説書』 厚生労働省編 フレーベル館 2017 3つの解説書は他の授業で使用しているものでも構いません。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業終了後の定期試験 50%
授業時の課題 30% 欠席した場合も翌週の授業時に提出すること
保育教材の研究ノートの発表と提出 20% ルーズリーフ不可
ただし、上記3つについて1つでも未提出があれば不合格
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 領域「人間関係」における保育及び教育の目標 | |
2 | 領域「人間関係」におけるねらいと内容 | |
3 | 身近な人とのかかわりと発達 | |
4 | 保育者に求められている人間関係 | |
5 | 仲間とのかかわりと発達 | |
6 | 遊びの中での人とのかかわりと保育者の役割1~イメージの共有~ | |
7 | 遊びの中での人とのかかわりと保育者の役割2~試行錯誤の過程~ | |
8 | 遊びの中での人とのかかわりと保育者の役割3~自己主張・葛藤・育ち合い~ | |
9 | 遊びの中での人とのかかわりと保育者の役割4~協同的な遊び~ | |
10 | 人とのかかわりが難しい子どもへの支援 | |
11 | 3歳児の指導計画と実践 | |
12 | 4歳児の指導計画と実践 | |
13 | 5歳児の指導計画と実践 | |
14 | 模擬保育 | |
15 | 模擬保育の振り返り(部分実習案の立案) | |
16 | 定期試験期間 | |