【講義概要】
習慣的な運動・スポーツ実践により健やかな発育や健康長寿が期待できる。ところが習慣的に運動・スポーツを実践するには、個人の思いや努力だけでは困難である。生涯スポーツ社会が構築され、運動・スポーツをしようとする人に対して社会が支援する必要がある。
そこで本講義では、地域社会における生涯スポーツについて、国内外の施策や情報を紹介し、幅広い視野から今後の生涯スポーツの在り方について考えさせる。 また,生涯スポーツ社会の実現には、受講生自らがスポーツを実践するだけでなく、スポーツ指導者として他者にスポーツを指導する、あるいはクラブを運営するための制度を理解させる。さらにライフステージごとに求められる安全で楽しみながら実践できるスポーツ種目やその方法を紹介し、人生のいかなる時期においてもスポーツ活動が必要であることを理解させる。
新型コロナウィルス感染状況によっては、遠隔授業(CCSを活用した基本形授業とTV会議システム(Teams等))として実施する場合があります。
この授業は、本学のディプロマ・ポリシーのうち以下の能力を養うことを主な目的としています。
【知識・技能】
・健康や体力の維持向上に対する運動の効果について理解し、その機序を説明することができる。
・学校、企業、地域などにおけるスポーツ振興や健康増進活動を理解し、その概要を説明できる。
【思考力・判断力・表現力】
・社会におけるスポーツや健康に関する課題の実態を把握し、その関連要因、解決方法あるいは改善策を提示することができる。
【主体性・多様性・協働性】
・スポーツや健康に関する情報を積極的かつ広範に求める態度を身につけている。
【学習到達目標】
1.国内外における生涯スポーツの現状および施策について説明できるようになる。
2.生涯スポーツ社会実現へむけた制度を理解し、将来同分野で活躍できるようになる。
3.ライフステージに適したスポーツ活動の在り方を理解し、説明できるようになる。
【履修上の注意】
・授業への出席は大前提である。
・授業開始時刻に出席カードを配布するので、その時までに着席しておくこと。
・講義では板書を多用するので、ノート等必用な物を各自準備すること。
・授業中の携帯電話・スマートフォン等の通信機能を有する電子機器の使用は、指示した場合を除いて厳禁とする。授業の詳細は、初回授業時に説明します。
【事前準備学習】
競技スポーツから趣味としてのスポーツ活動について関心を持つこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『生涯スポーツ実践論 : 生涯スポーツを学ぶ人たちに 改訂3版』 川西正志, 野川春夫編著 市村出版 2012 『中高年者の元気長寿のための運動プログラム第2版』 田中喜代次、重松良祐、中垣内真樹 編著 有限会社 ナップ 2010 『クラブつくりの4つのドア―「総合型地域スポーツクラブ」育成マニュアル』 文部科学省 株式会社 アドスリー 2002 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・授業内の総合評価(40%)、定期試験(60%)により総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 生涯スポーツ社会の実現に向けて | |
2 | 生涯にわたるスポーツ活動の重要性 | |
3 | 諸外国の生涯スポーツ施策 | |
4 | 日本の生涯スポーツ施策の変遷 | |
5 | 現在の生涯スポーツ施策,地域のスポーツ施策 | |
6 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の意義と在り方(幼少年期) | |
7 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の実態(幼少年期) | |
8 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の意義と在り方(青年期) | |
9 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の実態(青年期) | |
10 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の意義と在り方(中年期・高齢期) | |
11 | ライフステージ別にみたスポーツ活動の実態(中年期・高齢期) | |
12 | 障がい者のスポーツライフ | |
13 | 生涯スポーツ社会における総合型地域スポーツクラブの必要性 | |
14 | 総合型地域スポーツクラブ(自主運営に向けた取り組み) | |
15 | スポーツ活動における安全管理 | |
16 | 定期試験期間 | |