【講義概要】
運動プログラムの作成は、まず運動の目的を設定すべく、様々な対象者のバックグラウンド及びニーズを検証する
ことが重要である。対象者の健康状態を把握するには、健康診断や問診調査、特定の病気に対するスクリーニング
検査などの評価判定を正しく理解することが必要である。本講では特に生活習慣病に対する診断結果の読み方、
またそれらに対する運動の効果判定を解説する。また健康診断のみではなく、運動をする上での医学的検査(メディ
カルチェック)の基本的事項とその重要性を説く。また、実際の運動プログラム作成にあたる手順、基本原則、
運動処方の概要などを、高齢者・生活習慣病疾患別・または最近のメタボリックシンドローム予防・改善など対象者
を類型化した事例をもとに運動プログラム作成の理論と実習を行っていく。
【学習到達目標】
様々な対象者が安全かつ効果的に運動実施するために、生活習慣病に対する正しい診断結果の理解と、服用など
の治療状況の把握、運動のためのメディカルチェック結果の総合的評価を行うこと。またこの評価から対象者の希望
もふまえた疾病の予防・改善、QOLの向上、レクリエーション、競技力向上などの運動目標設定や運動プログラムの
構築理論を体得する。
【履修上の注意】
本講義は健鋼運動指導士養成講習会の単位取得項目であり、欠席者にはこの単位は認められない。また本講義
試験とは別に、健康運動指導士資格試験が東京・大阪・愛知などの会場で施行されるため、テキストの熟読にて内容
の正しい理解を奨励する。
【事前準備学習】
毎回.授業前後に教科書又は配布資料を1回は読んで下さい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『健康運動指導士養成講習会テキスト』 健康・体力づくり事業財団 (株)社会保険研究所 2012 健康運動指導士資格試験を受けられる方は購入して下さい。授業のみの方は資料配布いたしますので、教科書は購入しなくて結構です。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点およびレポート提出、試験により評価。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 診断結果の読み方及び効果判定(1) -健康診断・スクリーニング検査とは― | |
2 | 診断結果の読み方及び効果判定(2) -検査の種類と基準値― | |
3 | 運動のためのメディカルチェックの重要性 | |
4 | 心電図の基礎と記録法(安静時心電図の読み方) | |
5 | 運動プログラム作成の理論(1) -運動プログラムの基本原理― | |
6 | 運動プログラム作成の理論(2) -運動の種類とトレーニング方法― | |
7 | 服薬者の運動プログラム作成上の注意 | |
8 | 生活習慣病に対する適切な運動療法 | |
9 | 運動プログラム作成実習(1) -肥満症- | |
10 | 運動プログラム作成実習(2) -高血圧症- | |
11 | 運動プログラム作成実習(3) -糖尿病- | |
12 | 運動プログラム作成実習(4) -虚血性心疾患- | |
13 | 運動プログラム作成実習(5) -変形成関節症- | |
14 | 運動プログラム作成実習(6) -腰痛症- | |
15 | 授業総括および試験 | |
16 | 定期試験期間 | |