名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限プロジェクト演習A秋A名古屋 21野尻 洋平GD1303

【授業情報】

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講義概要

 本演習では、社会学における消費文化研究の理論と、社会調査(フィールドワーク)の技法をもちいて、名古屋都市圏の消費文化についての調査研究をおこなう。具体的には、エシカル消費やフェアトレードなどとも関わりをもち、現在世界中を席巻している「サードウェーブコーヒー」の現状を中心に調査をおこない、消費文化論の視点から記述することをめざす。
 進め方としては、まず消費文化研究の最新の文献を受講生全員で講読し、研究対象への社会学的な分析枠組みを理解したうえで、社会調査の方法論にもとづいて調査課題の設定をおこなう。また、サードウェーブコーヒーと関わりの深いスペシャルティコーヒーに関する基礎的な文献についてもあわせて講読し、統計データ等についても適宜フォローする。
 つぎに、各自または各グループが設定した調査課題・仮説をもとに、名古屋市内に存在するサードウェーブコーヒーを提供するコーヒーロースター・ショップにおいて、観察調査やインタビュー調査をおこなう。最後に、調査結果を分析および考察し、それらの知見をまとめて調査報告書を作成する。
 本講義は、現代社会学部ディプロマポリシーの「知識・理解」における社会学の基礎知識とそれらを含む幅広い基礎的教養の獲得、および「思考・判断」における現代社会の諸側面に対する洞察力の習得をめざす。また、現代社会学部カリキュラムポリシーに掲げる基本分野の一つである<社会生活と地域>の理解を深めることを目的とする。



【学習到達目標】

・現代社会の諸問題に対して社会科学的にアプローチする方法を身につける。
・現代社会学における代表的な消費社会の理論、消費文化の理論を使いこなすことができる。
・名古屋圏の消費文化の現在について、社会学的な視点から捉えることができる。



履修上の注意

・本演習の履修を希望する者は、授業開始初日に実施されるガイダンスを受講し、選考に合格しなければならない。

・遅刻や欠席は原則として認めない。また、毎回の演習内で、すべての受講生に積極的な発言をもとめる。積極的に発言しない者には単位を認定しない。

・演習の時間は各自の報告や議論に充てるため、その他の準備(文献の要約、フィールドワークの準備、報告準備等)はすべて授業時間外におこなう。また、授業時間外の時間帯、もしくは授業のある曜日以外の曜日を利用して、個別に、もしくはグループごとに学外でフィールドワークを実施する。

・最終報告書(最終レポート)は、一人当たり3000字以上の執筆をめざす。



【事前準備学習】

 日々の生活のなかで常にアンテナを張り巡らせて、最新の消費動向をチェックしておくこと。特に、新聞やテレビ、雑誌などのマスメディアで流れる消費関連の最新ニュースに接していくこと。必要に応じて、新聞の切り抜きなどを持参して演習に持ち寄り、履修者間でそれらの情報を共有することがのぞましい(90分)。
 また、文献講読後は、テキストで出てきた諸概念や諸理論を日常生活のなかで応用してみること。演習で学んだ概念や理論は、自在に使いこなせるようになるまで訓練すること(90分)。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『21世紀の消費』 間々田孝夫 ミネルヴァ書房 2016
『スペシャルティコーヒーの本』 堀口俊英 旭屋出版 2005
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

演習への参加度(演習への貢献度)、課題および調査報告書(最終レポート)による総合評価。

課題は、原則として授業内で報告してもらい、質疑を経たうえで、教員からコメントを行なう。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション
2文献講読と討論(1):「サードウェーブコーヒー読本」前半
3文献講読と討論(2):「サードウェーブコーヒー読本」後半
4文献講読と討論(3):「珈琲の教科書」
5文献講読と討論(4):「新・消費社会論」
6映像視聴と小レポート(1)
7フィールドワーク(1):居住地周辺
8フィールドワーク(1)の成果報告:前半
9フィールドワーク(1)の成果報告:後半
10映像視聴と小レポート(2)
11フィールドワーク(2):都心部
12フィールドワーク(2)の成果報告:前半
13フィールドワーク(2)の成果報告:後半
14調査報告書の作成
15最終報告会
16定期試験期間