【講義概要】
授業は、人間形成を促す教育はどうあるべきかを問う形で進める。授業で取り扱う内容は、教育の本質、教育の思想、学校の歴史とその現代的課題、学力、心と体、言葉と文化、学習指導と生徒指導のあり方、教師の仕事、教育評価、子どもの権利などについてである。受講生は、これらの知識を習得することを通して、現代の教育問題に対する見方をより洗練されたものにしてほしい。
【学習到達目標】
・教育の理念および教育の本質について理解を深める。
・教育の歴史と教育思想に関する基礎的・基本的な知識や原理を理解する。
・学ぶことの意味と学力形成とは何かについて理解を深める。
・心と体を育てることについて理解を深める。
・教育における言葉の果たす役割や文化との結びつきについて理解する。
・学習指導と生徒指導の意義について理解を深める。
・教師の仕事について認識を深める。
・教育評価の意味を理解する
・子どもの権利について理解を深める。
【履修上の注意】
・授業を欠席した場合、その回の授業についての学習や配布資料の入手は、本人の責任において行う。
【事前準備学習】
【受講前】 次の授業で取り扱う章(教科書)をしっかり読み、重要であると思われる箇所にシャープペンシルなどでアンダーラインを薄く引いておく。授業を受けて、本当に重要だと思われる箇所について、マーカーやボールペンなどでしっかり線を引く。よく分からない語についても事前に調べておく。
【受講後】 授業内容を復習し、分からないことについては、次の授業時に質問し確認する。出された課題は早めに完成させる。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新版補訂版 やさしい教育原理 第3版』 田嶋一 他 有斐閣アルマ 2019 教科書は、初回の授業までに購入しておく。 |
参考書 | 『教育思想史』 今井康雄 有斐閣アルマ 2009 『世界図絵 平凡社ライブラリ』 J..A.コメニウス 平凡社 1995 『隠者の夕暮 シュタンツだより』 ペスタロッチ 岩波文庫 2004 『エミール(上)(下)』 ルソー 岩波文庫 1987 『学校と社会』 デューイ 岩波文庫 1987 上記以外の参考書は、授業中に説明する。
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指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験結果を主たる評価対象とし、提出物や授業態度を加味して評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 人間とは何か (第1章) | |
2 | 教育とは何か(第1章) | |
3 | 学校とは何か(ヨーロッパを中心として) (第2章) | |
4 | コメニウス・ペスタロッチの教育思想 | |
5 | ヘルバルトとデューイの思想 | |
6 | 学校とは何か(日本を中心として) (第3章) | |
7 | 学校とは何か(戦後の日本の学校教育) (第3章) | |
8 | 心と体を育てる (学力について)(第4章) | |
9 | 心と体を育てる(身体文化と道徳性・言葉)(第4章) | |
10 | よりよく学ばせ教えるために (第5章) | |
11 | 教育の評価とは何か (第6章) | |
12 | 授業の可能性 (第7章) | |
13 | 学校の可能性と教師の仕事 (第8章) | |
14 | 教育への権利と「子どもの権利条約」 (第11章) | |
15 | よりよい教育を求めて (第12章) | |
16 | 定期試験期間 | |