名古屋学院大学シラバス


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シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限【教養】教育学秋A名古屋 21藤井 真吾AO1308

【授業情報】

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講義概要

 身近であり誰もが語ることのできる「教育」という事象は、本来であれば多様な経験・形態が存在するにも関わらず、つい自らの経験を自明のものと見なしてしまうことが少なくありません。

 本講義では、そうした自らの経験の相対化を念頭に置きつつ、、「なぜそのような教育が行われているのか」という観点を中心に据えて、多角的な考察を行うことを目的とします。そのため、「教職」で主として取り扱う「学校教育」に留まらず、より広い観点から「教育」という事象について取り扱います。
 具体的には、講義を基にしたグループ活動を行い、幅広く自らの被教育経験について互いに共有してもらいます。そのうえで、なぜそのような経験がもたらされたのかという社会的な要因も含めて、全体で考察していきたいと思います。

 なお、個人課題として期末レポートを課しています。授業内課題等を通して考えを組み立てていただく予定ですが、根拠を持ち、自らの考えを文章をまとめる術についても併せて考えていきましょう。

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本科目は「NGU教養スタンダード科目」に対応します。
また、本学DPのうち、特に以下の能力の涵養を目指しています。
【思考力・判断力・表現力】
1)実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる。
2)他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。



【学習到達目標】

1. 教育にまつわる諸事象について、多角的な観点から考えることができる。
2. 他者との経験の共有を通して自らの経験を相対化することができる。
3. これらの諸事象と経験について教育学の観点から文章化できる。



履修上の注意

・事前事後課題等がある場合には必ず済ませてから参加しましょう。
・グループワークの際には、相手の意見や経験を尊重するとともに、自分自身の意見や経験の相対化を意識するように努めましょう。
・CCSで連絡をする場合もあります。CCSをよく確認するようにしましょう。
・せっかく頑張ったのに持参忘れ・提出忘れや提出間違いをしてしまうと勿体ないです。よく確認するようにしましょう。

・他者との関わりを重視する観点から、授業や作業の邪魔になるような私語等については厳しく対処します。

・(全体に必ず聞いてほしい説明などで)授業の配信・記録をアプリケーションによるTV会議システム(Teams 等)を使用して実施する場合があります。
授業が始まり次第、随時掲示をするのでTeams招待コードを確認してください。



【事前準備学習】

・随時、指定された資料等を事前に読んでもらうことや、事前課題が出されることがあります。
・適宜該当範囲のテキストを読み、関連資料を探すように努めましょう。
・関連資料を探す際に図書館を積極的に活用するようにしましょう。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『教育学をつかむ 改訂版』 木村元・児玉重夫・船橋一男 有斐閣 2019
古い版(2009年)があるので、購入する前に「改訂版」(2019年)かどうかを確認してください。
参考書授業中、別途参考図書を示す場合があります。
指定図書『大学生のためのレポート・論文術 最新版』 小笠原喜康著 講談社 2018
『検証日本の教育改革 : 激動の2010年代を振り返る』 南部広孝編著 学事出版 2021
『SDGs時代の教育 : すべての人に質の高い学びの機会を』 北村友人, 佐藤真久, 佐藤学編著 学文社 2019

評価方法

学期末の課題レポートを主たる評価対象(50%)とします。
授業態度や授業内で実施する課題への取り組み状況も評価対象(50%)とします。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1「教育」とはどのような事象なのか
2学校教育とその機能
3社会変動と教育(教育の歴史)
4教育の目的
5学習の過程と形態
6生活指導と教育相談
7教師の力量と専門職化
8家庭教育
9社会教育
10教育の制度(初等中等教育、高等教育)
11教育の接続(入試、キャリア教育)
12障害と教育
13SDGsと教育
14教育の現代的な課題
15なぜ「教育」をするのか
16定期試験期間