名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限(他学部履修)英語翻訳入門春A名古屋 22米山 雅浩

【授業情報】

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講義概要

 翻訳とは、文字を獲得した人類が共同体の外部と交渉を始めた頃に登場した文化活動であろう。本学のDPのひとつである「人間、社会、文化に関する幅広い知識」の獲得は、 この講義で提供される、翻訳論の研究と翻訳の実践を通して達成されると考えている。また、この科目は、学部DPの各項目のうちで特に(8)「英語がもつ特質・特徴についての十分な知識の獲得」を目指している。
 この講義では、(1)英語を日本語へ翻訳するうえで障害となる、両言語の構造上の相違点の数々に着目し、(2)プロの翻訳家の訳文を参考に、日本語らしい表現や文体上の工夫を学び、(3)実際に様々なジャンルの英文を訳すことにする。誤訳から学ぶことも多いので、学生やプロによる誤訳(と思われるもの)の実例の数々を取り上げ、誤訳が生じるメカニズムの一端を解明したい。
 また、受講者数にもよるが、一方的な講義は避け、演習の要素を多分に含ませたいと考えている。積極的な授業参加を期待するが、そのためには、相応の予習が必要になる。翻訳には高いレベルの語学力が要求される。外国語の読解力、異文化理解、日本語の語彙、文意に応じた文体を操るセンス、このどれが欠けても正確な翻訳は覚束ないから、ますます入念な予習が期待される。

大学の決定によりTeamsを用いた遠隔授業が行われる場合があるかもしれません。この科目のTeamsコードは、wad7vx5 です。



【学習到達目標】

(1)日本語の語彙力と文体上のセンスを高め、(2)英語を正確に読む力を養い、(3)読み取った英文を達意の日本語に訳す。



履修上の注意

この講義ですべてが解決することはありません。これまでに読んだ英文の量、書いた日本語の量が大きくものを言います。Penguin Readersなどのグレーデッド・リーダーズや翻訳小説を大量に読むことをお勧めします。

コロナウィルス等の感染状況によっては遠隔授業が行われるかもしれません。遠隔授業ではTV会議システムTeamsとCCSの教育支援機能を併用します。出欠管理や成績評価の資料作成にCCSの「小テスト」「レポート」「MinutePaper」等の機能を使用します。

<要注意>
できるだけ多くのジャンルから練習用の英文を取り上げているため、性的なニュアンスをもつ英単語が教材に含まれているかもしれません。また、その日本語訳が教員によって語られることになります。履修登録に際してその点を考慮することをお勧めします。



【事前準備学習】

授業中に発言を求められることがあります。CCSに載せてある教材をダウンロードのうえ、シラバスの講義テーマ(授業予定)に沿って予習してください。時には宿題も課されます。また、授業で扱いきれなかった練習問題も試験範囲に入ります。未習問題の解答例は授業後にお尋ねください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書市販の教材は使いません。各回の教材はCCS上にデータ・ファイルで用意します。ダウンロードと印刷は各自で行ってください。この点を納得の上で履修してください。
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

期末試験(90%)、授業中の発言や小テスト、MinutePaper等 (10%)。
試験のフィードバックは、授業中に扱わなかった問題を中心に、成績開示後に行います。

<要注意>
成績に疑義があれば、教務課に「成績評価確認願」を提出できます。それを受けて成績評価のプロセスを精査し、私にミスや誤りがあれば評価を訂正します。しかし、履修者本人にいかなる事情があっても、不合格者のために「救済課題」「再試験」等は用意しません。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1翻訳ソフトの翻訳、学生の翻訳
2翻訳家の翻訳
3日本語らしい表現を求めて
4日本語を磨く練習問題:口語英語編
5日本語を磨く練習問題:硬い英語編
6名詞中心の英語を日本語に:無生物主語
7名詞中心の英語を日本語に:動詞の名詞化
8名詞中心の英語を日本語に:練習問題
9文構造の把握
10辞書の訳語が使えない例
11ジョークの翻訳
12日本語を磨く練習問題:より柔軟な日本語を
13新聞の翻訳
14誤訳が生じる背景
15日本語から英語への翻訳:詩と小説
16定期試験期間