名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限教育課程論春A名古屋 22藤井 真吾BQ2101

【授業情報】

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講義概要

 この授業は人間形成を促す教育課程はどのようなものかということについて探究することを主題とする。
 教育課程の問題は、学校教育において、児童・生徒に何を教え何を学ばせるかという問題について研究することであるが、その問題はつきつめると子どものニーズと社会の要求の2つの要素をどのように統一していくかという問題になる。
 そのような視点に立つことにより、学習指導要領を基準に各学校が編成する教育課程の意義や編成の方法、ならびに各学校の実情に合わせてカリキュラム・マネジメントを行うことの意義を理解したい。それらに加えて、教育課程にかかわる基礎的・基本的事項についての理解を深めることをめざす。

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 この授業は、教職課程のカリキュラムのうち「教育の基礎的理解に関する科目」の「教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む。)」に対応している。
 また、本学のディプロマ・ポリシーのうち以下の能力を養うことを主な目的としている。
【知識・技能】
1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。
【思考力・判断力・表現力】
1) 実社会で生起する様々な課題を正確に理解し、それぞれの学問領域に即して解決策を考えることができる。
2) 他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる。
【主体性・多様性・協働性】
1) 謙虚に学び、他者を理解・尊重して、よりよい人間関係を築くことができる。
2) 学修成果を活用し、他者と協働して問題解決に向けて行動することができる。



【学習到達目標】

この授業では、学校教育における教育課程の役割・機能・意義を理解すること、わが国の戦前と戦後の教育課程の歩みを理解すること、学習指導要領の性格と位置づけおよびその改訂の変遷や経緯・背景について理解すること、教育課程編成の基本原理および編成の方法について理解すること、カリキュラム・マネジメントの意義や重要性について理解すること、教育課程の評価について理解すること、教育課程の今日的課題について理解することなどを目標とする。



履修上の注意

グループワークの際には、相手の意見や経験を尊重するとともに、自分自身の意見や経験の相対化を意識するように努めましょう。
・毎回の講義資料やノートを持参し、講義中に振り返りができるようにしましょう
・自分自身の被教育経験を振り返りつつ、教科や学校種を超えた柔軟な姿勢で臨みましょう。

何らかの理由で非対面授業週等が発生した場合、
その授業は、アプリケーションによるTV会議システム(Teams 等)を使用して実施します。



【事前準備学習】

テキストや配布資料を授業の事前事後に読むようにしましょう。
特にテキストは事前・事後に読むことで、理解が深まります。
講義後には疑問点等をまとめ、次時の学習に活かすようにしましょう。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『MINERVAはじめて学ぶ教職10 教育課程』 根津朋実 編著 ミネルヴァ書房 2019
『中学校学習指導要領解説 総則編』 文部科学省 東山書房 2018
『高等学校学習指導要領解説 総則編』 文部科学省 東山書房 2019
参考書『第4版 新しい時代の教育課程』 田中耕治、水原克敏、三石初雄、西岡加名恵 有斐閣アルマ 2019
『中学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2018
『高等学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2019
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

試験の結果を主たる評価対象(70%)とし、提出物および授業態度(30%)を加味して、総合的に評価する。



【講義テーマ】

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1教育課程(カリキュラム)の意義
2近代日本の教育課程・教育課程の類型論
3戦後「新教育」のカリキュラム改革
4系統性重視の教育課程
5教育の現代化と教育課程
6「新しい学力観」と教育課程
7「生きる力」と教育課程
8教育課程と学習指導要領の関係
9教育課程の思想と構造
10教育課程編成の原則
11教育課程編成の方法
12カリキュラム・マネジメントについて
13教育課程評価について
14社会システムと教育課程
15教育課程の今日的課題
16定期試験期間