【講義概要】
本講義では現代の日本の教育制度、特に、学校教育に関する諸制度(学制、教育課程、教職、教育行政など)を検討することを通して、教員として必要な教育の社会的・組織的・経営的側面に関する知識を身につけます。
具体的には、教育という営みの社会の中での位置づけを確認しながら、教育を組織化し制度として整えることの必要性の理解から始め、その後は、現代日本の学校制度として、学校の組織と運営に関する制度、教育内容に関する制度、教員に関する制度、教育行政に関する制度について考えていきます。
これらの学習を通して、教育制度に関する基礎的な知識を獲得し、それをもとに自分はどのような教員になりたいかを考えます。
【学習到達目標】
(1)日本の教育制度に関する基本事項を理解し、説明できるようになる。
(2)学校教育の組織的・経営的側面及び、教育行政期間の役割に関する理解を深め、教育提供の仕組みのあり方を論じることができる。
(3)教員の資質と役割、教育の養成・採用・任用について知り、自分自身の教職に関する意見を持つことができるようになる。
【履修上の注意】
学習環境や授業方法に関して不具合がある場合は担当教員に連絡してください。
・質問は除き、私語などの授業の能率と効率を下げる行為は、出来る限り控えてください。
・提出物や試験など評定に関する事項についての不正については、ただ厳正に対応します。
【事前準備学習】
・出欠と復習を兼ねた「受講確認メモ」を作成・提出していただきます。
・「中間課題」「期末課題」を実施する予定です。その内容が定期試験の範囲になるので、各回よく準備して取り組んでください。
・教育制度上、講義1単位あたりの自習時間は30時間が目安あり、“学習強度”についてご承知おきください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『いまさら聞けない!日本の教育制度』 樋口修資 武久出版 2020年 ・授業の主な資料は、基本的に担当者が作成し配布します。
・授業中に、「教科書」の記載事項について言及することがありますので、購入しておいてください。
・予習・復習で使うほか、理解を深める意味で、何となくでも読んでください。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(毎授業回の小レポートの回答)30%、定期試験70%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 教育の目的と教育関係法規 | |
3 | 公教育制度の基本概念 | |
4 | 学習指導要領 | |
5 | 義務教育制度における教育行政の条件整備 | |
6 | 教育勅語体制と戦後教育改革 | |
7 | 戦後教育改革の三理念 | |
8 | 教育委員会制度の誕生 | |
9 | 教育委員会制度の変容 | |
10 | 学級編制と県費負担教職員制度 | |
11 | 学校組織 | |
12 | 教職員の職務 | |
13 | 学校と保護者・地域との連携と学校選択 | |
14 | 学校における児童・生徒の管理 | |
15 | 学校安全・学校事故 | |
16 | 定期試験期間 | |