【講義概要】
理学療法評価学Ⅰを引き継いだ講義として進める。Ⅰでは、理学療法を行う上での基本となる形態的な評価の意義、目的および計測方法について理解した。Ⅱでは神経学的、運動学的評価について学習します。
本授業は学科専門科目の専門基礎科目、理学療法のための評価学に位置し、臨床実習で学習した内容が問われる科目となります。また、本学のディプロマ・ポリシー【知識・技能】のうち「基礎医学領域の知識ならびにそれに基づく理学療法学と関連する専門領域の知識と技術を身につける。」【主体性・多様性・協働性】のうち「学習成果を活用し、他者と協働して問題解決に向けて行動する事が出来る。」といった能力を養うことを主な目的としています。
【学習到達目標】
・理学療法評価学Ⅰを引き継ぎ、頸部、体幹の徒手筋力テストが実施できるようにする。
・神経学的評価、運動学的評価の意義、目的について学ぶことができる。ようにする
・神経学的な評価である、反射検査(表在反射、腱反射、病的反射、姿勢反射など)、感覚検査、発達、脳機能(含高次脳機能検査)検査、痛み検査および、運動学的な検査として動作分析を理解し実施できるようにする。
【履修上の注意】
3年次末に実施する臨床実習を念頭に置き、理学療法評価を自らが実施し判断できるように意識して演習に取り組むこと。また本講義は理学療法評価学Ⅱと対の講義であるため、2科目を同時に履修していただきます。
【事前準備学習】
理学療法評価学Ⅰ演習を復習し、講義テーマごとの課題に主体的に取組んで下さい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ベッドサイドの神経の診かた』 田崎義昭 南山堂 2020 『理学療法評価学 障害別・関節別評価のポイントと実際』 市橋則明 文光堂 2017 |
参考書 | 『理学療法評価学テキスト(シンプル理学療法学シリーズ)』 星文彦, 伊藤俊一, 盆子原秀三 南江堂 『理学療法評価学(標準理学療法学)』 内山 靖 医学書院 『理学療法評価学』 柳澤 健 メジカルビュー 『理学療法評価法 第3版(理学療法学テキスト:Ⅱ)』 中島喜代彦, 千住秀明 神陵文庫 『理学療法評価学 第3版』 松澤正 金原出版 『カラーイラストで学ぶ 神経症候学』 平山惠造 文光堂 2018 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業態度、試験と提出物にて総合的に判定する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 頸部筋のMMTの測定方法測定の実施 | |
2 | 体幹の筋のMMTの測定方法測定の実施 | |
3 | 神経障害:感覚検査の実施 | |
4 | 神経障害:反射検査(表在・腱・病的反射)の実施 | |
5 | 脳神経障害と末梢神経障害:検査の実施 | |
6 | 脳神経障害:検査の実施 | |
7 | 高次脳機能検査の実施 | |
8 | 1~7総括 | |
9 | 原始反射・姿勢反射の実施 | |
10 | 協調性:協調運動障害に対する評価、協調性評価の実施 | |
11 | 痛みとは:痛みの評価の実施 | |
12 | 検査バッテリー:各種評価、検査法について | |
13 | 模擬患者:模擬患者に対する評価シミュレーション | |
14 | 9~13総括 | |
15 | 1~14総括 | |
16 | 定期試験 | |