【講義概要】
物理療法学の講義で学んだ知識を元に、各物理療法機器の特徴・適応疾患・禁忌事項について理解を促し、臨床で応用する手技・能力を修得する。また科学的思考に基づいて物理療法を選定し、使用できる能力を身につけるために、実験実習を通じて物理的エネルギーの生体への影響を検討する。
この授業は、本学部のディプロマ・ポリシーのうち【思考力・判断力・表現力】の「生起する様々な課題を正確に理解し、自らそれを解決するための方策を考えることができる。」こと、また【主体性・多様性・協働性】の「学修成果を活用し、他者と協働して問題解決に向けて行動することができる。」ことを目的とする。
【学習到達目標】
各物理療法機器の基本的構造と治療目的を説明できる。
各物理療法機器を安全に使用するためのリスク管理を説明できる。
各物理療法機器の操作手順を理解し、安全に実施できる。
各物理的刺激による生体反応を説明できる。
【履修上の注意】
物理療法学で学んだ各物理的刺激の性質を理解し、生体反応や適切な使用法を学習すること。
原則対面(面接)授業として実施します。ただし、諸般の事情により、必要に応じて授業実施方法を変更する場合があります。
【事前準備学習】
物理療法学で学んだ各物理的エネルギーによる生体反応を再確認し、各種物理療法ツールの使用方法、注意事項、禁忌について学習しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『理学療法学講座 物理療法学』 烏野 大 編集 医歯薬出版 2021 |
参考書 | 『EBM物理療法』 渡部 一郎 監訳 医歯薬出版 2015 『標準理学療法学「物理療法学」』 網本 和 編集 医学書院 2020 『シンプル理学療法学シリーズ物理療法学テキスト』 細田 多穂 監修 南江堂 2013 『理学療法学テキスト「物理療法学」』 千住 秀明 監修 神陵文庫 2009 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業に対する積極性、実習レポート、試験などにより総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 物理療法総論 | |
2 | 温熱療法の概要 | |
3 | 温熱療法の実際1 表在熱(ホットパック) | |
4 | 温熱療法の実際2 表在熱(近赤外線) | |
5 | 温熱療法の実際3 表在熱(遠赤外線) | |
6 | 温熱療法の実際4 皮膚温度への影響 | |
7 | 高周波療法の概要 | |
8 | 電磁波療法の実際1 極超短波 | |
9 | 電磁波療法の実際2 照射距離による影響 | |
10 | 電磁波療法の実際3 皮膚温度への影響 | |
11 | 超音波療法の実際1 超音波 | |
12 | 超音波療法の実際2 周波数による影響 | |
13 | 寒冷療法の概要 | |
14 | 寒冷療法の実際1 コールドパック | |
15 | 寒冷療法の実際2 アイスパック | |
16 | 寒冷療法の実際3 極低温療法 | |
17 | 寒冷療法の実際4 感覚への影響 | |
18 | 寒冷療法の実際5 皮膚温度への影響 | |
19 | 水治療法の概要 | |
20 | 水治療法の実際1 温水浴 | |
21 | 水治療法の実際2 部分浴 | |
22 | 水治療法の実際3 渦流浴 | |
23 | 電気刺激療法の概要 | |
24 | 電気刺激療法の実際1 経皮的電気的神経刺激法 | |
25 | 電気刺激療法の実際2 刺激条件による影響 | |
26 | 電気刺激療法の実際3 感覚への影響 | |
27 | 機械的刺激療法の概要 | |
28 | 牽引療法の実際1 腰椎牽引 | |
29 | 牽引療法の実際2 牽引肢位の違いによる影響 | |
30 | 牽引療法の実際3 柔軟性への影響 | |
31 | 演習まとめ | |
32 | 授業総括及び試験 | |