【講義概要】
発達障害学では、ヒトの定型発達を系統発生、個体発生を踏まえながら胎生期から出生、そして生涯にわたる個体の変化の過程として捉える。特に出生後の発達に関しては、運動生理学的視点はもとより、認知面、情緒・社会性に至る全般の変化について説明する。
また代表的な発達障害の疾患について、疾患の概要と理学療法士としての評価と治療を、具体的に実践例を交えながら学び、さらに成人の評価と治療に定型発達の概念がなぜ必要なのかについて理解する。
【学習到達目標】
さまざまな障害を持つ子どもと親に対して、理学療法士として治療や援助を提供するにあたって必要な基礎知識を身につける。また、実技とケースワークを通じて、実践的な問題解決力を身につけることを目標とする。
【履修上の注意】
1.講義を履修する注意点の第一は、受け身ではなく積極性である。人間発達学に興味を持って臨んでほしい。
2.レジュメを配布するが、ノートをとって理解しながら進んでほしい。試験直前になって慌てないようにしてほしい。
3.私語は禁じる。周りの人に迷惑をかけないように注意すること。
4.授業態度も評価に入る。
【事前準備学習】
1.シラバスは事前に読んで講義概略を把握してほしい。
2.講義で学んだことを復習することは重要である。ノートを読み返し、レジュメにも目を通し復習と予習をしてほしい。
3.講義の中で、レポート課題を求めることもある。興味のある事項は、関連図書、文献検索も試みながら、知識を豊富にしてほしい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業はスライドを用いて進める。そのハンドアウトや配布する関連資料も教材とする。 |
参考書 | 『小児理学療法学』 藪中 良彦 メジカルビュー社 2020 『イラストでわかる小児理学療法学演習』 上杉雅之 医歯薬出版 2018 『イラストでわかる小に理学療法』 上杉雅之 医歯薬出版 2015 『子どものリハビリテーション&やさしいケア』 田村正徳 前田浩利 三輪書店 2019 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
筆記試験、(レポート課題)、授業態度をもって、総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 小児理学療法概論 | |
2 | 子どもの発達と評価① | |
3 | 子どもの発達と評価② | |
4 | 低出生体重児・ハイリスク児 | |
5 | 脳性麻痺① | |
6 | 脳性麻痺② | |
7 | 重症心身障害・医療的ケア児 | |
8 | 整形疾患(二分脊椎・ペルテス病・骨形成不全症) | |
9 | 筋ジストロフィー | |
10 | ダウン症および精神運動発達遅滞 | |
11 | 発達障害 | |
12 | 子どもと社会生活 医療 福祉 教育 | |
13 | 小児理学療法の実際①脳性麻痺 | |
14 | 小児理学療法の実際②筋ジストロフィー | |
15 | 小児理学療法の実際③医療的ケアを伴う重症心身障害 | |
16 | 定期試験期間 | |